計世資迅(CCW Research)はこのほど、「ソフトウェア産業、次の十年―中国ソフトウェア運営サービス(SaaS)市場の発展趨勢に関する報告書」を発表した。同報告書は中国におけるSaaS市場の売上高が2006年時点で68億元に達したことを明らかにした上で、2011年の売上高を406億元と予測、向こう5年間の年間平均成長率を43%と見込んでいる。

同報告書は、SaaSが導入コスト、メンテナンスコスト、リスク、参入障壁がともに低いことから、向こう10年間におけるソフトウェア産業の新たな発展トレンドになると位置付けている。そのうえで、SaaSを「ツールSaaS」「管理SaaS」の2種類に分類している。

ツールSaaSは主にデータベースを必要としない個人や組織向けに提供されるサービスで、オンライン通訳、オンライン・アンチウイルス、オンライン教育、オンラインゲーム、オンラインビデオなどが代表例。管理SaaSはデータベースを必要とする個人や組織向けに提供されるサービスで、代表例はオンラインCRMサービス、オンライン購買・在庫・販売サービス、オンラインHRサービス、オンラインERPサービスなどである。

現時点では、管理SaaSよりツールSaaSの市場が成熟しており、数多く採用されてもいる。しかし、2006年時点で管理SaaSの売上高が1.38億元、SaaS市場全体に占める割合も僅か2%だったが、2011年には売上高が28億元までに成長し、年間平均成長率が83%に達すると同報告書は予測している。

計世資迅の分類によれば、現在、中国SaaS市場で活動を展開している企業は、第1に中国移動、中国聯通、中国電信などの電信キャリア。第2に、用友、金蝶、金算盤、独SAP、米Oracleなどのソフトウェア・サプライヤー。第3に、阿里巴巴、米Googleなどのインターネットサービスサプライヤー。第4に、米Salesforce.com、800CRMなどの新規参入組。第5に神州数碼などのITサービスサプライヤー。第6に米Microsoftなどのプラットフォームソフトウェアサプライヤーを挙げている。