Free Software Foundationは27日(米国時間)、フリーソフトウェアライセンスの改訂版「The GNU General Public License Version 3(GPLv3)」を米国時間の6月29日正午に正式リリースする。同団体の上級ディレクターを務めるPeter Brown氏が、GNUプロジェクトのメーリングリストを通じ明らかにしたもの。

GPLの改訂プロジェクトは、1991年に制定されたGPLv2が時代の要請にそぐわなくなってきたとの理由で、2005年9月FSFにより発足。有識者による意見交換を重ねつつ、草案の策定を進めてきた。2006年1月に公開された草案第1版は、特にデジタル著作権管理技術(DRM)関連条項のライセンス違反への対応が厳しすぎるなど批判が相次ぎ、2006年7月公開の第2版では基準を緩和。2007年3月公開の第3版以降は、GPLv2からGPLv3へライセンスを移行することに同調するフリーソフトウェア開発者も増加していた。