中国国家情報通信国際イノベーションパーク(以下、「CIIIC」と略)の除幕式がこのほど、山東省済南で執り行われた。除幕式と同時に、中国情報通信技術研究院の落成式も同地で開催された。

CIIIC建設が決まったのは昨年末。中国科学技術部、信息産業部、商務部が通知を出し、山東省政府と共に建設することになった。CIIICは「一園二区」で建設される。一園は敷地面積7.4平方キロの本社R&Dエリアで、二区は敷地面積52平方キロの産業発展区。ビジネス関連インフラ、物流関連施設、生活関連施設などを提供するサポートエリアだ。計画では、2020年までに、CIIICを年間売上高6,000億元の情報通信産業区に育てる。

現在までに、中興通訊の携帯電話パーツ生産ラインとソフトウェアテストプロジェクト、漢王集団のソフトウェアR&Dプロジェクトや電子製品生産基地などが、既にCIIICに立地。総投資額で33億元を超えている。Microsoft、日立製作所、Samsung電子、LG電子などが視察に訪れたと発表された。

投資額が1.5億元に達した国家情報通信技術研究院も22日に落成された。CIIICのコア部分とされる国家情報通信技術研究院は、CIIICの技術研究開発センターにして技術サポートプラットフォームと位置づけられている。研究院は山東省政府と中国工程院が共同設立、すでに海外に向けて人材募集を始めているという。

科学技術部副部長の尚勇氏は、除幕式の席上、「CIIICでは国際資源を活用、独自のイノベーションパワーを高めていく。さらに国際的かつ開放的な産学研連合プラットフォームにしていく」との意気込みを示した。