シグマは、ニコン一眼レフ用超音波モーター搭載ズームレンズ「18-50mm F3.5-5.6 DC HSM」と「55-200mm F4-5.6 DC HSM」の2本を7月6日より発売する。価格は「18-50mm F3.5-5.6 DC HSM」が22,900円(税別)、「55-200mm F4-5.6 DC HSM」が32,900円(税別)。

18-50mm F3.5-5.6 DC HSM ニコン用

55-200mm F4-5.6 DC HSM ニコン用

従来、ニコン製一眼レフはオートフォーカスレンズの駆動のためにボディ内にモーターを搭載していた。しかし速さ、スムースさの面ではレンズ内モーターのほうが有利であり、ニコン純正レンズも最近の一般的なものは、ほとんどがレンズ内に超音波モーターを内蔵している(AF-Sレンズ)。そういった状況のため、小型化を重視したニコンの一眼レフ「D40」「D40x」ではボディ内のモーターを省略した。その結果、ボディ内モーターを利用していたレンズは、「D40」「D40x」でオートフォーカスが使えないという状況になっていた。

今回シグマから発売されるレンズは、2003年11月に発売したニコン用の「18-50mm F3.5-5.6 DC」「55-200mm F4-5.6 DC」に超音波モーター(HSM)を組み込みこんだもの。AF用ボディ内モーターを持たない「D40」「D40x」を含む全てのニコン製デジタル一眼レフカメラでAF撮影を可能にした。

18-50mm F3.5-5.6 DC HSM

「18-50mm F3.5-5.6 DC HSM」はイメージサークルをデジタル一眼レフカメラの撮像素子の大きさ(APS-C)に合わせて設計した軽量・コンパクトな標準ズームレンズ。ニコン製デジタル一眼レフではで27~75mm相当(35mm判換算)の焦点距離になる。諸収差を良好に補正する非球面レンズやスーパーマルチレイヤーコートを採用することで、ズーム全域で高画質を実現している。

レンズ構成は8群8枚。絞り羽枚数は7枚。最小絞りはF22。フィルター径はφ58mm。最短撮影距離はズーム全域で25cm。最大撮影倍率1:3.5のマクロ撮影が可能。フォーカスリングは、マニュアルフォーカス時でも使いやすいデザインを採用。さらに、レンズ鏡筒に距離目盛を表示する等、撮影者の利便性を考慮されている。サイズはφ69.6×60mm、重量は250g。有害光を効果的に抑えるためのレンズフードが付属する。

55-200mm F4-5.6 DC HSM

「55-200mm F4-5.6 DC HSM」もAPS-Cのデジタル一眼レフ専用望遠ズームレンズ。イメージサークルの小径化により、小型・軽量化を達成した。焦点距離は35mm判換算で82.5~300mm相当。デジタルに最適なスーパーマルチレイヤーコートを採用することで、ズーム全域で高画質を実現した。

レンズ構成は9群12枚。絞り羽枚数は8枚。最小絞りはF22。フィルター径はφ55mm。最短撮影距離はズーム全域で110cm。最大撮影倍率1:4.5。フォーカスリング、ズームリングは、マニュアルフォーカス時でも使いやすいデザインを採用。サイズはφ71×84.6mm。重量は310g。有害光を効果的に抑えるためのレンズフードが付属する。