東京放送(TBS)と三井物産は25日、2005年10月に共同で設立したTMモバイルを事業会社化させることで合意、社名をTBSディグネットに変更することを発表した。出資比率はTBSが60%、三井物産が40%、資本金を4億9,800万円に増強し、事業会社化に臨む。

TBSはブランド力やコンテンツなどの豊富な資産が、三井物産はメディア事業領域における幅広い分野での事業経験、推進運営ノウハウが強み。新会社TBSディグネットでは、(1)放送連動型コミュニティサイトの運営とそれに付随する広告サービスの提供、(2)TBSのビデオ・オン・ディマンド事業(TBS BooBo BOX)を基盤としたインターネット、モバイルメディアでの映像コンテンツ開発および配信事業、(3)携帯電話端末における通信サービス(モバイルサイト)やワンセグと連携したコンテンツ制作・運営の3点を軸に、TBSのデジタルメディア戦略の中核子会社との位置付けで事業を展開する。

新会社では、既に昨年10月から深夜のバラエティー番組「オビラジR」と連動したコミュニティサイトの運営をしているほか、9月からTBSモバイルサイト「TBSエンタテインメント」を運営することも予定。さらなる実績の構築を目指す。

なお、両社は、TBSディグネットにおける事業のほか、テレビ通販事業のグランマルシェを共同展開するなどして事業を拡大させている。両社は、こうした提携関係をもとに、新会社の事業運営においての協業のみならず、インターネット、モバイル分野でも新たな鉱脈を発掘、発展させていきたい考えだ。