The JoSQL Projectは5月30日(米国時間)、JoSQLの最新版となる「JoSQL 1.8」を公開した。JoSQL(SQL for Java Objects)は、Javaオブジェクトの集合に対してSQL命令を使ったさまざまな操作を提供するためのライブラリ。コレクションに対してSQLを使った検索やソート、グループ化といったことを行えるようになる。

1.8における主な変更はバグ修正。2007年5月に1.6、1.7、1.8と立て続けにリリースが行われたわけだが、どれもバグ修正がメインのリリースだ。2006年1月26日(米国時間)にJoSQL 1.2がリリースされたが、これが実質的に最新のメジャーバージョンアップになる。同バージョンでは、サブクエリの実現、拡張[*]の提供、コレクション/数値間比較機能の追加、アノニマスクエリの実現といった機能拡張が行われており、それ以後はバグ修正を中心としたリリースが続けられている。

SQL操作を隠蔽するO/Rマッパーとは真逆というか、Javaオブジェクトの集合をSQLで操作可能にするという一風変わったAPIだが、オブジェクトの操作をSQL命令として整理しておけるという点は興味深い。興味があるデベロッパはこれを機会に調査してみるとよいだろう。