日本ヒューレット・パッカード 代表取締役 社長執行役 小田晋吾氏

HPのプライベートカンファレンス「HP World Tokyo 2007」が30日、東京ミッドタウンで開催された。キーメッセージとして「ITが、ビジネスを最適化する」「すべてのテクノロジーはビジネスのために」の2つのフレーズが掲げられており、先日発表されたHPの新しいコンセプトである「Business Technology」を前面に打ち出した形となっている。

主催社挨拶としてまず登壇した日本ヒューレット・パッカードの代表取締役 社長執行役の小田晋吾氏は、HPの取り組みとして「ビジネス成長加速」「低コスト」「リスク低減」の3つの目標を掲げた。

また、HP自体のビジネスの現状についてもデータを交えて紹介した。それによると、2007年は引き続き好調で、第1四半期、第2四半期連続で2桁成長を達成しているという。また、世界のIT企業の業績推移をSun、Cisco、Intel、IBMといった企業と比較し、2006年にはIT企業として業績トップに立ったという。

"テクノロジーとビジネス成果の連携ができている"と考えるCEOはたったの43%

続いて同氏は、ITを取り巻く環境の変化について語った。60年代にはデータプロセッシング、80年代には「MIS(Management Information Sysmtes)」、90年代には「IT(Information Technology)」というキーワードが注目されたが、では今後はどうなる? という点が問題だ。同氏は「CEOの99%が"テクノロジーは企業の成功に欠くことができない"と考えている一方、"テクノロジーとビジネス成果の連携ができている"と考えるCEOが43%にしか過ぎない」といったデータを紹介しつつ、同社が掲げる「ITから"Business Technologyへ"という目標の意味を、「ITは課題解決の手段ではなく、ビジネスそのものとなる」と説明した。