米VeriSignは5月29日(現地時間)、同社社長兼CEOのStratton Scalavos氏が同職ならびにボードメンバーの座を辞任する人事を発表した。後任にはボードメンバーの1人として2003年11月より同社に参加していたWilliam A. Roper、Jr.氏が指名された。Scalavos氏の辞任の理由は明らかにされていない。

Roper氏は米SAIC (Science Applications International Corporation)が2000年にVeriSignに買収されるまでの10年あまり、同社でCFO(最高財務責任者)を務めた人物。特にSAICがドメイン登録サービスを提供していた米Network Solutionsを1995年に買収した際にはその陣頭指揮を執って活躍した。現在、Network Solutionsのドメイン登録サービスはVeriSignの中核事業の1つとなっている。

同氏はCEO就任について「VeriSignはその魅力的なビジネスモデルと成長分野での有利なポジションにおいて、非常に有望な企業だ。取締役会は(現在の)われわれの戦略継続を支持する意向を示しており、今年初めに開始されたリストラ計画の初期段階の成果に満足している」とコメント。既存の経営路線をそのまま踏襲する考えを表明している。