サイボウズとサイボウズ・メディアアンドテクノロジー(サイボウズMT)、さくらインターネットは、製品・販売において業務提携することで合意した。これにより、さくらインターネットが7月にリリースを予定しているホスティングサービス「ビジネスホスティング」に。サイボウズのグループウェアを搭載、ASP形式でサービスを提供する。

さくらインターネットの「ビジネスホスティング」では、オプションサービスとしてサイボウズMTのシンクライアント製品「Nexterm」も提供される。あわせて、サイボウズMTは「ビジネスホスティング」と「Nexterm」を組み合わせ、独自ブランドのサービス「リモートスタイル」として7月から提供を開始する予定。

3社の業務提携により、「ビジネスホスティング」の基本機能に加え、サイボウズのグループウェアに搭載されている「スケジューラー」や「掲示板」機能の利用が可能となった。3社では、ビジネスホスティングとサイボウズのグループウェアの機能があわせて提供されることで、企業の知識・ノウハウを蓄積・シェアすることが可能になるとしている。

「ビジネスホスティング」は、各ユーザー専用のサーバに、メール、グループウェア、ファイルサーバ、PCのデスクトップ環境といった業務環境を構築し、提供する企業向けホスティングサービス。データはSAN上に保存され、実際に使用するPCには保存されないことから、ユーザーの重要なデータを、24時間365日に渡る保守運用体制を整えたデータセンターで管理することにより、データ損失の回避、情報漏えいのリスクを軽減できるという。

また、ユーザー情報はコントロールパネルで一括管理される。全てのシステムを同一のIDとパスワードで利用できるので、管理負担を軽減することが可能だ。

オプションとして提供されるサイボウズMTが開発したシンクライアント製品「Nexterm」は、端末へのデータ保存が不可能なので、情報漏えいのリスクが軽減されるほか、運用・管理コストの削減も可能。