楽天の100%出資子会社である楽天メッセンジャーは23日、「楽天メッセンジャー」ベータ版の提供を開始した。楽天メッセンジャーは、フリービットの技術協力のもと、楽天が自社開発。楽天会員を対象にしたコミュニケーションツールとして、正式サービスリリースに向け、同日から試験運用を図る。

今回、ベータ版として提供が開始された「楽天メッセンジャー」は、利用者どうしで同時に複数の相手と文字や音声をリアルタイムに交換できる無料のオンラインサービス。事前にパソコンへのインストールが不要なため、どこからでも簡単に利用可能な手軽さが特長だ。

テキストチャットは、絵文字の使用やフォントの設定変更が可能で、メッセージは1回につき最大800バイト(400文字)までの入力に対応。最大4人まで同時にチャットすることができる。また、ヘッドセットを利用すれば、1対1の音声通話を無料で行うことが可能だ。

また、話したい相手がパソコン上でオフラインだった場合にも、相手の携帯電話とチャットで会話が可能。相手へのチャットメッセージが携帯メールに自動で変換され、相手の携帯に通知され、相手がこれに携帯メールで返信すると、チャットメッセージに変換されるしくみを利用して、携帯電話ともやり取りできる。

さらに、「楽天ブログ」「楽天フォト」と連動したSNS「楽天リンクス」と連動。「楽天リンクス」の管理画面に、"通話可能" "オンライン" "退席中"など、「楽天メッセンジャー」のメンバーの状態が表示され、ユーザーは「楽天リンクス」の友達一覧画面から「楽天メッセンジャー」を起動して、メンバーとのチャットや無料通話を直接行うことが可能だ。

そのほか、メイン画面に表示されるニックネームや、一言メッセージの設定や画像は自由に変更できる。また、携帯電話から、メッセージの変更やメンバーのメッセージ確認を行える。

利用には、楽天の会員が必要。登録の際に、携帯電話メールアドレスを必ず入力しなければならない。また、メンバーの招待はメールで行い、最大128名まで登録が行える。自分のメンバーリストにいないメンバーがチャット内に居る場合には、チャット画面上から直接招待できる。

動作環境は、OSが「Windows XP SP2」、ブラウザが「Internet Explorer 6.0 SP2」以降に対応。プロキシを使用しないネット環境とサウンドデバイスによる音声通話が可能だ。なお、7月2日10時までの間、新規登録キャンペーンを実施。期間中、新規登録や友人の招待などで楽天会員のポイントが付与される。

楽天メッセンジャーのチャット画面