マウスtoマウス

アクテブライズは、野球帽とチューブストローのコンビネーションにより、手の不自由な人でもスムーズなPCマウス操作を可能にする新製品「マウスtoマウス」を発売した。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP/Vistaで、インタフェースはUSB。オープンプライスで、実売価格は約5万円となっている。

同社は、独自に開発を進めた「空間方向感知センサ」(ディレクションセンサ)を搭載するユニークなマウス製品を発表してきており、本社がある群馬県高崎市の地元伝統工芸品・高崎ダルマをマウス化した「ダルマウス」などの販売で知られている。

ダルマウス

「マウスtoマウス」は、身体に障害を持つユーザーから使用感などを実際にチェックしつつ研究開発が進められてきたとされ、野球帽のツバ部分に空間方向感知センサを搭載しているため、野球帽をかぶって首を振ると、頭部の傾きでPC画面上のマウスポインタ操作を行える。傾きが深いほどポインタの移動速度がアップするなど、慣れればスムーズなマウス操作も可能になるとされている。

また、野球帽の左右には「呼吸スイッチボックス」が装着されており、口元に伸びるチューブをくわえ、息を吐くことで左クリック、息を吸うことで右クリック操作が可能。息をフッフッと連続で吐くとダブルクリック、息を吐き続けるとドラッグが行えるようだ。チューブ先端には市販のストローを装着できるため、清潔に長期間チューブを利用し続けられるという。

野球帽とストローでスムーズなマウス操作が実現

すでに海外の各種メディアでも紹介され、反響を呼んでいるようで、手軽にバリアフリーを達成できる製品として国内外の注目を集めている。