Amazon.comは16日(米国時間)、DRMフリーな楽曲のダウンロード販売を年内に開始する計画を発表した。採用するオーディオフォーマットはMP3で、EMIなど大手を含む12,000以上のレコードレーベルが参加を表明。1曲あたりの単価やサービス開始時の曲数については、明らかにされていない。

今回の発表にあたり、同社創業者でCEOのJeff Bezos氏は「MP3のみ提供するという我々の戦略は、顧客がAmazonで購入するすべての楽曲は常にDRMフリーであり、どのデバイスでも再生できることを意味する。この事業にEMIが加わることに興奮を覚えるとともに、ColdplayやNorah Jones、Joss StoneのようなアーティストのMP3を顧客に提供することを楽しみにしている」とコメントを寄せている。

DRMによる配布制限を設けない楽曲の提供は、2月にAppleのSteve Jobs CEOが"DRMフリーが消費者にとって最善の選択肢"という主旨のコメントを出すなど、今年前半から加速している。4大メジャーレコード会社の1つに数えられるEMIも、高音質な楽曲データをDRMフリーで配信する方針を4月に発表、Appleが運営するiTunes Storeでは5月からEMIの全楽曲をDRMフリーに変更している。