ソニーは17日、デスクトップPCの最上位モデル「VAIO type R master」、大画面ノート「type F」「type N」の新製品を発表した。いずれもオープン価格で、type R masterの店頭モデルは6月2日発売で実売想定価格は29万円前後(ディスプレイ無しモデル)、type FおよびNは5月26日発売で同16万5,000円前後、同15万円前後。

type R master

type R masterの店頭モデル「VGC-RM52D」では、CPUを従来のCore 2 Duo E6300から同E6320(1.86GHz)に変更し2次キャッシュが倍となったほか、標準搭載のメモリも1GB(512MB×2)から2GB(1GB×2)へと増強された(最大3GB)。そのほか、GeForce 7600 GS、HDD 500GB(250GB×2)、DVDスーパーマルチドライブ、地上/BS/110度CSに対応したデジタルハイビジョン放送録画機能などを搭載。VAIOオーナーメードモデルではCore 2 Extreme QX6700(2.66 GHz)、GeForce 8600 GTS(DVI-I端子2系統搭載)、Blu-ray Disc記録ドライブなどが選択可能。

VAIO type R masterの新モデル「VGC-RM52D」。19型ワイド(1,440×900)ディスプレイをセットにした「VGC-RM52DL9」もラインナップされる

今回の新製品では、新たに「ドルビーホームシアター」技術を搭載し、5.1ch録音されたソースをステレオスピーカー(2ch)で聴く際に、仮想的に5.1ch環境を再現して再生することが可能。DVD再生時などに、限られた再生環境でもより臨場感のあるサウンドを楽しむことができる。この機能はオーディオドライバに組み込まれているので、特定のソフトからだけでなく、さまざまなプレイヤーでドルビーホームシアターを技術を利用できる。

また、CDをDSD形式の信号にリアルタイムで変換しながら再生できる「DSD Direct Player」が追加された。PCM形式の信号をDSD形式に変換することで、PCM形式のデータで発生する誤差を最小限に抑え、より原音に近い再生音が得られるという。従来、「SonicStage Mastering Studio」にWAVファイルをDSD形式に変換する機能が搭載されていたが、リアルタイムでの変換に対応したのはDSD Direct Playerが初。リアルタイム変換の負荷が高いため、オーナーメードモデルで2GHz以上のCPUを選択した場合のみ利用可能。

type F・type N

type FおよびNの新製品は、4月に発売された夏モデルの追加モデル。type Fの「VGN-FE33B/W」は、従来Celeron M 440(1.86GHz)搭載機のOSがWindows Vista Home Basicのみだったのに対し、メモリを1GBへと増強しWindows Vista Home Premiumをプリインストールしている。その他の仕様は既発売のCeleronモデルと共通で、15.4型ワイド液晶(1,280×800ドット)、HDD 100GB、DVDスーパーマルチドライブ、Office Personal 2007搭載などとなっている。type Nの「VGN-N51B」も同様にメモリを増強してWindows Vista Home Premiumを搭載したモデルで、既発売モデル「VGN-N51HB」のメモリを512MBから1GBへ増やしてOSを変更した以外は、共通の仕様となっている。

VAIO type Fの追加モデル「VGN-FE33B/W」

VAIO type Nの追加モデル「VGN-N51B」