自社開発の検索エンジン、知識検索への継続的参加 - 進化する韓国ポータル

佐々木朋美  [2007/05/17]

韓国のポータルサイトが独自サービスを強化する動きを見せている。

Daumの新検索エンジン「Daumoa」

ポータルサイト「Daum」を運営するDaum Communicationは、検索エンジンを自社開発したと発表した。これまで同社は、Webページ検索にGoogleの検索エンジンを利用していたが、現在はDaum内でWebページ検索のベータサービスを運営中だ。

βサービスでは、同社が開発した検索ロボット「Daumoa (Daum operating agent)」によりWebページが検索される。情報量が多いWebページに比重を置き、リアルタイムでWebページの重要度に関するランキングを集計し、検索結果を表示するのが特徴だ。重要度の基準は該当ページのリンクの充実度や、ユーザーのWebページの利用パターンを分析し、より多くの人がたどっているリンクを持つWebページなどに重きをおいている。

また、Daumoaは情報収集過程でスパムフィルタリングとランキング集計を同時に行うため、一連の処理を段階的に行う検索エンジンよりも素早い結果表示が可能だという。

Daumでは今後、同好会サービスやブログ、動画などに、検索エンジンのカバー範囲を拡大していきたい考えだ。

知識検索の活用度を高める「テーマコーナー」

「empas」を運営するempasは、ユーザーの質問にユーザーが答える知識検索内に「テーマコーナー」を新しく設けた。

ここでは、ユーザーが特定テーマに基づく「テーマ空間」を作ることができ、ここでテーマに沿った質問・回答を多くのユーザー同士で共有できる。

例えばコーヒー好きのユーザーがコーヒーに関するテーマ空間を作ったとすれば、このテーマ上で「コーヒーが体に良い点・悪い点を教えて」「カフェのように美味しいコーヒーをいれるには」といった質問・回答を交わすことができる。テーマ空間で交わされる質問・回答が多くなれば、それだけユーザー同士が教えあう知識も多く集まるというわけだ。

テーマ空間上で質問や回答を行うには、empasへの登録が必要。さらにコミュニティのような側面も持っているテーマ空間には「訪問録」も用意されており、同じ興味を持つ者同士のあいさつができるようになっている。

テーマ空間上で回答を行う人は「テーマ知己」と呼ばれる。多くの質問に優れた回答をしたテーマ知己はランキング付けされて紹介される。また、人気テーマを紹介する「知識広場」も開設されている。質問者および回答者全員には、商品券などに換えられるマイレージも与えられるなど、活発な参加を促すような仕組みが設けられている。

これまで知識検索といえば、必要な時にだけ尋ねたり検索したりして、望む回答が得られれば終わりといった、一回性の使われ方が多かった。しかしテーマーコーナーでは、特定の関心分野に関するあらゆる知識を集められるようにすることで、継続的な参加を促し、1つのテーマに関して多角的な見方を提示し活用度を高められるようにしている。

empasのテーマコーナーは、既存サービスの活用度をより高めようとの意図がある。Daumの検索エンジンは、より優れた検索サービスで他社に差をつけようとの意図がある。競争の激しい市場にある韓国ポータルサイトは刻々と進化している。

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