独SAPは15日、米Microsoftと提携し、SAPの業務アプリケーション向けにMicrosoftのデータベース「SQL Server 2005」を最適化し、導入を促進することを発表した。両社は最適化のためのラボを立ち上げ、共同で米Oracleに対抗する。

この提携の下、両社はSAPのミドルウェアプラットフォーム「SAP NetWeaver」および業務アプリケーション「SAP Business Suite」向けにMicrosoftのSQL Serverを最適化する。顧客にデータベースとの統合ソリューションやツールを提供することで、データベースとアプリケーションの統合、アップグレード、実装/運用が容易に行えるという。また、SAP/非SAPのアプリーケーションのパフォーマンスも改善できるとしている。

両社はSAP本社のあるドイツにラボを立ち上げ、最適化に関する作業を共同で進める。

SAPとMicrosoftは、SAPアプリケーションとMicrosoft Officeとの連携ツール「Duet」を共同で開発/提供するなど、提携関係を深めている。今回のSQL Serverの最適化により、両社は、データベースと業務アプリケーションとの統合性を強みとするOracleに共同で対抗する。