米IBM、ITガバナンスとリスクマネジメントに関連する新製品を発表

    渡邉利和  [2007/05/16]

    米IBMは15日(現地時間)、ITガバナンスとリスクマネジメント市場に向けた新技術およびサービスについて発表した。

    ITガバナンスとリスクマネジメントの市場は、2008年には300億ドル超に達すると予測されている。IBMの調査によれば、CFOの79%が今後3年以内にこの分野への取り組みを開始する予定だと回答しているという。

    IBMは、リスクを軽減し効率的なITガバナンスを実現し、ITライフサイクル全般に渡る可視化とコントロールを提供することを目指しており、ビジネスパフォーマンスの改善と、サービスマネジメント、ビジネス継続、セキュリティに対する継続的な最適化を実現していくという。

    なお、IBMはすでにInternet Security Systems、Consul、FileNet、Micromuseなどの買収を行っており、被買収企業各社の技術や製品が順次ITガバナンスやリスクマネジメントに関連する既存製品に対する機能追加という形で組み込まれている。一連の発表は、こうした買収にともなうラインナップの強化の一環だと位置づけられる。

    今回発表された内容は、以下の通り。

    • 組織をまたがったIT統制
      "The Business of IT Dashboard"はアセットベースのサービススイートで、顧客がITガバナンスとリスクマネジメントの分野での強みと弱みを監査できるようデザインされている。他のITモニタリングツールとの相違点は、個々のシステムに対する限定的な可視化に留まらず、完全なビューを提供する点で、IBM TivoliのNetcoolテクノロジをベースにしている。
    • 改善されたサービスマネジメントによる意志決定
      新しい"Tivoli Business Service Manager"ソフトウェアは、重要なビジネスサービスの健全性とパフォーマンスに対するリアルタイムの可視化機能によって、効率的な意志決定を可能とする。Micromuseの買収によって得られた技術や製品をTivoli Business Systems Managerに完全に統合した初の製品となる。
    • セキュリティに対する脅威のリアルタイム管理
      "IBM Tivoli Security Operation Manager v4.1"はセキュリティイベントの管理プラットフォームで、コンピュータネットワークとシステムに対するセキュリティ上の脅威から保護して稼働を継続することを支援するリアルタイムダッシュボードを提供する。このソフトウェアはITインフラ全体のデータを自動的に解析し、セキュリティ上の脅威を検知し、自動的に対処を行う。
    • ITサービス ライフサイクルに渡る投資のバランス
      "IBM Rational Portfolio Manager v.7.1"はエンタープライズプロジェクト管理ソリューションで、IT投資をバランスさせ、サービスのプライオリティを明確化する。新しいWeb 2.0インタフェースを採用した。

    なお、IBMガバナンス&リスクマネジメント担当CTO兼IBM Tivoli SoftwareのAlan Ganek氏は今回の発表に関して、「企業における神経系として、ITはビジネスサービスに対する需要の変化にダイナミックに適応する必要がある。企業は今日グローバリゼーションや複雑さ、かつてないほどのセキュリティ上の脅威にさらされており、ITガバナンスとリスクマネジメントを正しく実現することの重要性はさらに高まっている。IBMは自己管理型のオートノミック機能の実現に関してリーダーシップを発揮しており、経験ベースのアプローチと方法論の組み合わせによって、ユーザー企業がコンプライアンスを満たすビジネスを高い効率で実行できるよう支援していく」とのコメントを寄せている。

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