三菱電機は、垂直多関節形の産業用ロボット「MELFA RV-SQ」シリーズの4機種を今月24日から発売する。最大可搬質量は6~12kg。サイクルタイムは0.4秒~0.7秒台である。クリーンルーム仕様も用意されており、価格は299万~446万円。

「MELFA RV-SQ」シリーズのロボット本体

ロボットCPUユニット

本製品は、ロボット本体とロボットCPUユニット、ドライブユニットから構成される。同社が提唱しているFA機器間の連携を強化する「iQ Platform」に対応。従来は別ユニットだった制御用CPUとシーケンサをCPUユニットに統合することにより、CPUとシーケンサ間の通信時間を削減した。これにより、FA機器間の通信の円滑化を図っている。また、従来製品に比べて制御用CPUの処理速度を約2倍に高速化した。これにより、単位時間当たりの言語ステップ数が毎秒140ステップから毎秒300ステップと向上している。位置決め精度に関しても、従来の50μmから10μmへと高くなった。

本製品は、外部非常停止出力機能を搭載するなど安全性能面も考慮しており、ISO 10218(産業用ロボット安全要求事項)に適合している。なお5月24日~26日に同社の名古屋製作所で開催される「三菱電機産業メカトロニクスプライベートショウ」において、本製品が展示される予定。

構成品 形 名 可搬質量 価 格(税抜)
標準仕様 クリーン仕様
・ロボット本体
・ロボットCPUユニット
・ドライブユニット
RV-12SQ(C) 12kg 380万円 425万円
RV-12SQL(C) 400万円 446万円
RV-6SQ(C)-SM 6kg 299万円 344万円
RV-6SQL(C)-SM 317万円 367万円