Dojoを使って開発されたWebアプリケーションにradiusIMがあるのだが、興味深いサービスなので紹介しておきたい。radiusIMはIM(インスタントメッセンジャー)とロケーション情報を結びつけることを目的としたWebアプリケーション。Web OSのようにWebブラウザからログインして活用するIMといったサービスで、相手の情報をロケーション情報と結びつけてビジュアルに表示できるあたりが特徴的。

現在のところ、サポートしているIMの種類はMSN、AIM/ICQ、Yahoo、GTalk/Jabberの4つ。現在のIMで最も有名な4つがサポートされていることになる。動作用のWebブラウザとしては最新版を使うように推奨されている。開発者のブログを通じて公表されているが、機能は随時追加される形をとっている。

radiusIMはもともと「IMはもっと面白く、そしてもっとソーシャルになれるのではないか」と考え、開発されたものとされている。その実態は、DojoをベースにしたAjax Webアプリケーションで、実装したIMの機能に対してGoogle Mapの機能をマッシュアップしたものと言えるだろう。

radiusIMを使うのは簡単だ。radiusIMのサイトからログインすればよい。その場でユーザアカウントを作成できるので、必要事項を入力してアカウントを作成し、作成したアカウントでログインしてほしい。

radiusIMログイン画面

アカウントはログイン画面から簡単に作成できる

最初のログインでは、アカウント作成時に指定したロケーション情報をもとに自分自身のロケーションを表現するマップが表示される。これを操作して自分の居場所を設定するという寸法だ。ほかのユーザは小さい四角が敷き詰められたようなウィンドウに表示されており、ユーザをクリックするとロケール情報が表示されるようになっている。

IMとロケーションがマッシュアップしているというところはもちろん、マルチプロトコルメッセンジャーの代りに使えるという点でも興味深い。操作はWeb OSのようなものなので扱いに戸惑うことはまずないだろう。動作速度に若干のもたつきを感じないこともないが、今度の展開が楽しみなアプリケーションだ。

radiusIMの使用例