エレクトロニック・アーツは26日、ニンテンドーDS向けソフトの新シリーズ「お酒選びの新ツール」の発表会を東京・三田の「ベルサール三田」にて開催した。同シリーズは「ソムリエ DS」「酒匠 DS」(仮)「バーテンダーDS」(仮)の3タイトルから構成。それぞれワインや日本酒、カクテルなど1,000種類の情報を収録し、料理との相性なども解説する実用ソフトとなっている。第1弾はワイン編の「ソムリエ DS」で7月発売予定。

「ソムリエ DS」の操作画面。「すれちがい通信」の機能を使えば、各自のお気に入りワインリストを交換することが可能に

「ソムリエDS」にはフランスやイタリアといった外国産だけではなく、国内産のワイン情報も入っており、生産国や価格、キーワードなどから検索することができる。夏に発売予定の「酒匠 DS」(仮)では国内産の日本酒や焼酎、泡盛、梅酒を、秋発売予定の「バーテンダーDS」(仮)ではカクテルや洋酒を扱う。

同シリーズのプロデューサーには、「シムシティ DS」や「ドラゴン桜 DS」を手がけた村上貴宏氏が就任しており、発表会では村上氏から開発意図などについての説明がなされた。

エレクトロニック・アーツ「お酒選びの新ツール」シリーズプロデューサー・村上貴宏氏

発表会では、「酒屋に行ってワインを買ってみようと思った時、種類がありすぎて何を買えばいいのか困ってしまった」という村上氏自らの体験が、開発のきっかけになったことも明かされた。「対象年齢は20代後半から40代まで。年齢層が幅広いため、ゲーム内の階層を浅くして目的の情報に早くたどり着けるようにし、使いやすさをアップしました」(同)。

これまでにも人気ゲームソフトをプロデュースしてきた村上氏だが、今回のシリーズは他のソフトにはない工夫点があったという。「このシリーズの特徴は写真が多いということ。料理やお酒の写真をたくさん使い、『実際に飲んでみたい!』と思わせる工夫をしています」。

また会場には、3タイトルの監修人も来場。「ソムリエ DS」を監修した田崎真也ワインサロン取締役支配人の濱田知佐氏は、「収録しているワインは、"広く市場に出回っているもの"を前提に選びました。またペアリングとして提案している料理も家庭料理が基本。誰でも気軽に楽しめるという点を重視して、コンテンツ制作に取り組みました」と述べた。

田崎真也ワインサロン取締役支配人・濱田知佐氏

「酒匠 DS」(仮)監修人である横浜君嶋屋代表取締役の君嶋哲至氏は「海外では注目を集めている日本酒ですが、国内に目を向けると、近年は人気が低迷しています。このソフトによって、たくさんの方々に日本文化としての日本酒を知ってもらいたい」と抱負を語った。

横浜君嶋屋代表取締役・君嶋哲至氏

「バーテンダーDS」(仮)は洋酒研究家でサントリースクール校長の花崎一夫氏が監修人に。「1,000種類の酒情報のうち約850がカクテルで、レシピを収録する予定です。残りはそれぞれのカクテルに使用する洋酒の情報を入れていきます」(同)。

洋酒研究家、サントリースクール校長・花崎一夫氏

それぞれ価格は2,980円。9月には3タイトルが出揃う予定だという。

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