日立マクセルは、エントリサーバ向けのデータバックアップ用磁気テープカートリッジ「マクセルDAT 160データカートリッジ」の2品種(型名DAT160 XJ、DAT160W XJ)を5月より発売する。最新の規格であるDDS(Digital Data Storage)-6に対応しており、DAT(Digital Audio Tape) 160に対応したドライブでも使用できる。記憶容量は非圧縮時で80GB、2:1圧縮時で160GB。データ転送速度は非圧縮時で6.9MB/s、2:1圧縮時で49.3GB/hである。

エントリサーバ向けのデータバックアップ用磁気テープカートリッジ「マクセルDAT 160データカートリッジ」

今回発表になった製品は、データカートリッジ(型名DAT160 XJ)とWORMカートリッジ(DAT160W XJ)の2つ。DAT 160では新たに一度書き込んだデータの書き換えや消去が行えない、データ改ざんが防止できるWrite Once Read Many(WORM)機能が加えられている。WORMカートリッジはこれに対応したもので、データを長期保存する際にデータの改ざんが不可能なメディアを使うことを要件としている、いわゆる"日本版SOX法"を視野に入れたデータ改ざん防止用メディアとしても利用できる。

本製品のテープ長は155m、テープ幅は幅広の8.0mm、テープ厚は5.6μmとなっている。保磁力の高いセラミックアーマメタル磁性体を採用することにより、エラーレートを低くしているという。また、ベースフィルムには剛性の高いアラミドフィルムを使用しているため、データの長期保存が可能。

そのほか同社では、本製品と同じタイプのカートリッジおよびテープ幅のDAT 160ドライブ用のクリーニングテープ(型名DAT/CL2 XJ)も発売する。