25日(米国時間)、カリフォルニアで開催されている"MySQL Conference & Expo 2007"において、MySQL ABおよびIBMによるMySQLサポートプログラムが発表された。両社は今後、IBM System iプラットフォームにおけるMySQL Serverのサポート体制を築き、共同で技術開発を続けていく。

両社はSystem iプラットフォームの旗艦OSであるi5/OSにMySQL Serverを提供すると発表。併せて、DB2 for i5/OSをMySQL公認のストレージエンジンとして提供する計画があることも明かした。これは、System i上でDB2データベースを使ってストレージ管理を行う顧客に対して、MySQLを使ったアプリケーション開発が可能な環境を提供することを意味する。すなわち、ストレージエンジンはDB2のままで、MySQL Serverが使えるようになるということだ。DB2ストレージエンジンをプラグインとしてMySQL Serverに組み込むという形で利用することになる。

エッヂサーバにおけるデータベースとアプリケーションは、MySQLとPHPが根強い人気を博している。両技術を使って開発されたシステムも多い。System iでMySQL Serverがサポートされるとなれば、System iプラットフォームをエッヂサーバでも採用しやすくなる。ストレージエンジンとしてDB2を使えるようになれば、従来のシステムを引き継いだまま新たにMySQLと関連アプリケーションを導入するという案件も増えるだろう。

なお、今回の発表に併せて両社は、IBMがMySQL Certified Storage Engine Programのメンバーになったこと、また、MySQLサブスクリプションをIBMの販売網から購入できるようになることも公表している。