インターコムは24日、コールセンターやヘルプデスクなどにおけるユーザサポート業務をバックアップするASP型サービス「LAPLINK ASP」の提供を開始することを発表した。同サービスは1年単位の年間ライセンスとして提供され、1ライセンスからの契約が可能。販売開始は5月30日から。

導入/環境構築が簡単で、新たな設備投資を必要としないASP型サービスは、不特定多数の顧客に対応しなければならないサポート業務に適したシステムとして、大規模なコールセンターなどでの導入が普及しつつある。インターコムはこれまで、リモートコントロールソフト「LAPLINK 12」を販売してきているが、同製品はサポート対象となる顧客数分のライセンスが必要。これに対し、LAPLINK ASPは契約したライセンス数分だけ同時接続が可能な「同時使用ライセンス」による定額制のため、サポートする顧客が多いほど、コストを抑えることが可能になる。

LAPLINK ASPで顧客のデスクトップを表示しているところ。顧客への事前プログラム配布が不要なので、サポートセンター/顧客の双方に導入負担がかからないところがASP型サポートのメリット

セキュリティ面では、最大256ビット長の暗号鍵による通信データの暗号化、通信ログの記録、顧客からサポートセンターに対するPC操作の不可、といった仕組みが取り入れられている。最初にリモート接続を開始できるのは顧客側のみで、サポートセンター側から顧客に対して不正に接続することはできない。また、顧客はサポートセンターのプログラム操作およびファイル閲覧などに対して制限をかけることが可能である。

リモートサポートにおいて最もストレスを感じやすいのが表示速度だが、同製品は「最適化された通信帯域、キャッシュ処理」(同社)により、スムースな操作が可能になっているという。また、新機能の「デスクトップペン」を使えば顧客側のPCに描画して具体的に指示を行うことができる。

価格は以下の通り。なお、同社によればライセンス契約数によりボリュームディスカウント価格が適用されるとのこと。

ライセンス数 1ライセンスあたりの年間利用費
1 - 4 21万円
5 - 9 14万7,000円
10 - 49 12万6,000円
50 - 99 10万5,000円
100以上 8万4,000円