23日、GNU Classpathの新版であるバージョン0.95がリリースされた。GNU Classpathはオープンソースで開発されているJavaコアクラスライブラリ。

今回のリリースの目玉は、Java SE 5.0で導入されたジェネリクスに完全対応したこと。他にも、java.lang.managementパッケージなどではJava SE 6.0のセマンティクスを導入するなど、様々な改良が施されている。

GNU ClasspathはGPL(GNU Public Licence)のもとで公開されており、SunのJDKが以前オープンソースライセンス(GPL)を採用していなかった時代から、完全にフリーなライセンスを持つコアクラスライブラリとして様々なプロダクトに採用されてきた。

GNU Classpathは現在、J2SE 1.4までのコアライブラリをほぼ全てサポートし、Java SE 5.0で新たに追加されたクラスライブラリや文法を追従しているという状態。将来的には、AWT(Abstract Window Toolkit)とGTK+との統合、Graphics 2DをサポートするためのcairoやPangoといったグラフィクスライブラリの利用、Swingの完全実装などを予定している。