韓国政府の産業資源部は、韓国の「移動通信用無線認識(モバイルRFID)」サービスに利用される「RFID基盤運用サービス用オブジェクト識別子」技術が、ISO(国際標準化機構)から国際標準として採択されたと発表した。

今回国際標準に採択された技術は、電子タグがつけられている商品の情報を、モバイル端末を通じて確認できるようにするサービスにおいて不可欠となる。この技術により、4バイトコードのRFID用電子タグを、3バイトコードのモバイル端末でも活用できる。

本技術の開発は、韓国電子通信研究院(ETRI)をはじめとするさまざまな機関が加入する「モバイルRFIDフォーラム」によって行われ、すでに保安技術やSoC技術など関連技術の開発も進んでいる。

また現在韓国では、携帯電話事業者のKTFとSK Telecomが実際に試験サービスを行っている。携帯電話の充電ポートにRFIDリーダーを取り付け、これをRFIDタグが付着した商品に近づけると、自動的にインターネットに接続して商品情報を表示してくれる仕組みだ。

現在のところ、対象製品はワインや本、タクシー情報など限定されたものになっているが、今後は韓国牛をはじめとした食品情報のほか、レジャー、観光情報などにも活用シーンを広げていきたいという。また現在は外付け型となっているRFIDリーダーも、いずれは内蔵される計画だ。

韓国のオブジェクト識別子の仕組み