米National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツは10日、同社のCompactRIO対応の計測・制御コントローラモジュール「cRIO-9014」を発売した。高速機械制御、機械監視および保護、車載データロギング、組み込みシステムの試作などの用途で利用できる。

CompactRIO対応の計測・制御コントローラモジュール「cRIO-9014」

本製品の開発は、NIに加え、米Freescale Semiconductor(以下、Freescale)と米Wind Riverを加えた3社が共同で行った。プロセッサには、FreescaleのPowerアーキテクチャをとる「MPC5200」(動作周波数は400MHz)を採用。またOSには、Wind RiverのリアルタイムOS「VxWorks」を搭載している。そのほか、2GBのストレージや、128MBのメモリなどを備えている。

CompactRIOは、プロセッサと米Xilinx製のFPGAの両方を搭載した計測・制御コントローラである。計測や制御などの処理のアルゴリズムをFPGAに書き込み、必要なシステムを構築する。FPGA開発、書き込み、デバッグ、テストなどは、すべてNIのグラフィカル開発環境であるLabVIEWから行う。

なお、NI、Freescale、Wind Riverの3社は、昨年(2006年)11月に出荷が開始された「cRIO-9012」の開発も共同で行っている。