中国科学院とST、64ビットプロセッサ「龍芯2E」を開発および商品化へ

    戴玉才  [2007/04/09]

    中国科学院計算技術研究所(ICT)と大手半導体ベンダであるSTMicroelectronics(ST)は、ICTが開発したIPである「龍芯2E」(loongson-2E)をベースとした64ビットプロセッサの開発および商品化を共同で行うと発表した。なお龍芯2Eプロセッサの第一世代の製品は、一部の顧客向けにすでにサンプル品が提供されている。

    ICTとSTの共同開発は、2004年に締結された中国政府とフランス政府間の技術協力「The Framework of The France-China Technology Coorperation」(CTIBO)に基づき、スタートした。このプロジェクトにおいては、ICTがプロセッサのアーキテクチャの設計を担当し、STが製造や販売などを担当している。また、ライセンス契約に基づき、ICTはSTに対して、今後5年間、共同で開発するプロセッサの製造および全世界での販売を許諾している。ただし、中国国内市場向けのプロモーションは両社が共同で行うという。

    ICT所長の李国傑氏は「本プロジェクトは、中国の革新的能力の向上を示す出来事である。ICTはコア技術の開発だけでなく、商品化についても非常に重視している。龍芯2Eコアが海外の大手企業に採用されたことは、ICTがコア技術の国際競争に参入できるほどの実力をすでに備えていることの証である。STとの協力があれば、龍芯2Eの商品化までの開発期間を大いに短縮させるという、大きな利点を得られる」と述べている。

    また、STのゼネラルマネージャであるGian Bertino氏は、「本プロジェクトは、ICTの高度な設計能力と、STの最先端技術と世界レベルの製造設備を組み合わせるもの。龍芯シリーズは、高い性能を持ちながら省電力で、豊富なアプリケーションに対応できる」と発表している。

    龍芯2Eは、MIPS TechnologyのIPコアである「MIPS64」の互換プロセッサ。本プロジェクトでは、すでにSTを通じてMIPS64のフルライセンスを取得済みだという。

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