The FreeBSD Projectのコミッタを務めるPawel Jakub Dawidek氏は5日(協定世界時)、FreeBSD-currentユーザ向けのメーリングリストやOpenSolaris ZFSデベロッパ向けのメーリングリストにおいて、FreeBSDへのZFSの移植を終えた旨を発表した。同氏はZFSの移植を進めてきた中心人物。
移植されたZFSは現在、FreeBSD 7-currentにおいて利用可能。次期ブランチのメジャーリリースとなるFreeBSD 7.0-RELEASEで実験的な機能として搭載される見通し。ZFSはOpenSolarisから移植されたもので、ソースコードは「COMMON DEVELOPMENT AND DISTRIBUTION LICENSE(CDDL) Version 1.0」のもとで公開されており、ライセンス的にも移植しやすい状況にある。
現行のZFSは、カーネルモジュールとしてビルドされており、対応するアーキテクチャもi386に限定されている。本稿執筆時点は未対応だが、AMD64対応版も間もなくコミットされるとみられる。そのほかのアーキテクチャについても順次対応される予定だ。
FreeBSD開発者向けのメーリングリストにおいて同氏がZFSの移植を発表したのは2006年8月23日(協定世界時)のこと。2006年3月8日から11日にかけて開催された「Asia BSD Conference 2007」では、ZFSの移植がすでに98%完了している旨を発表していた。
現在の実装には、iSCSIをターゲットとしたデーモンが用意されていないため、iSCSIを経由した共有ZVOLs機能は実現されていない。この機能については将来「GEOM Gate」経由で実装される予定だ。また、FreeBSDがサポートしているACLの種類の違いから、ACLが対応されていないほか、FreeBSD特有の拡張属性も未対応である。ローダがサポートされていないため、ZFSをブートパーティションに指定することもできない。
ZFSの移植により、システムを稼働させてからのボリュームサイズの追加や論理パーティションサイズの変更が容易に行えるようになる。すでにある程度のパフォーマンスを発揮しているが、性能チューンの実施が同氏から示唆されており、今後さらなる発展が期待される。
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