ニューテクノロジー振興財団は、今年11月に開催する予定の屋外型ロボットレース「つくばチャレンジ Real World Robot Challenge」の概要を発表した。同財団が主催する「第28回全日本マイクロマウス大会(マイクロマウス2007)」の新競技として開催されるもの。今年度は"トライアル競技"という扱いだが、2009年度の正式競技への昇格を目指すという。

コースとなる予定のつくば遊歩道。幅は2~6mくらいだという

全日本マイクロマウス大会は、第1回大会の開催が1980年という、ロボット競技会としては草分け的な存在だ。自律型ロボットを使って迷路のクリア時間を競う「マイクロマウス競技」などがあり、昨年は山形県長井市で開催。今年は会場を茨城県つくば市の「つくば国際会議場(エポカルつくば)」に移し、11月16日から18日までの3日間実施されることが決定している。

新競技・つくばチャレンジも自律型ロボットによるもので、初めての屋外型競技となる。約1km程度の公道をコースとする予定で、指定されたスタート地点からゴール地点まで移動するタイムなどを競う。人とロボットの親和性も重視されており、ロボットには重量制限、速度制限などの安全性に関する規定も設けられる。コースはつくば遊歩道を予定しているが、詳細は今月中に決定される見込み。

2007年度はトライアル競技として開催し、2008年度にプレ大会、そして第30回記念大会となる2009年度に正式競技とする計画。天候や障害物など、変化する環境への対応が必要となるため、難易度は屋内型競技に比べてはるかに高くなるが、「10チームくらいは集めたい」と同財団。またコースに関しては、今回は1km程度の長さだが、来年度以降は延長することも考えられるということだ。