World Wide Web Consortium(W3C)は3日(米国時間)、XMLコンテンツの国際化処理をサポートする新仕様「Internationalization Tag Set(ITS) 1.0」をリリースした。

ITS 1.0は主に、国や地域によって異なる"Webコンテンツの表示形式"を定義するためのタグによって構成される。それらを使用すると、例えば、(ヘブライ語やアラビア語のように)右から左へ読むコンテンツであることを定義したり、発音や簡単な注釈を添えるためのルビ領域を明示したりすることが可能になる。そのほかにも、コンテンツが翻訳対象か否かを指定するためのタグなども用意されており、翻訳ツールの開発やスキーマの定義を簡略化できる仕様になっているという。

なお、ITS 1.0は、OASISのXLIFF TCやLISAのOSCAR SIGといったローカライズに取り組む標準化組織とも協調して作成されており、既存技術との互換性も考慮されている。