iPod活用で医師の診断能力向上! 聴診器を用いる診断に役立つと判明

    湯木進悟  [2007/03/30]

    米テンプル大学(Temple University)は、米国心臓病学会(ACC: American College of Cardiology)の年次総会において、iPodを活用した医師の診断能力向上に関する調査報告を行った。

    iPodで心音を聞くMichael Barrett博士(左)

    昨年、同大学医学部のMichael Barrett博士が率いる研究チームは、医学生を対象にして、iPodで繰り返し心音を聞き続けることが、聴診器を用いた診断能力の向上につながることを実証。その後、実際に現場で働く医師に対しても、同様の成果が得られるかの検証が進められてきたという。

    同研究チームは、149名の内科医を対象にして、iPodを活用しつつ、5種類の異常心音データを各400回以上聞き続ける90分間のセッションを実施。調査結果によれば、セッション実施前に受けた、聴診器を用いる診断テスト結果は平均40点だったのに対し、セッション実施後のテスト結果は、その倍となる平均80点へと向上した。

    Barrett氏は「聴診器で心音を聞き分ける診断能力は、集中演習の繰り返しと努力で習得する必修技術である。教室での講義や実習を通して身につけられるものではない」と語っている。すでに同大学医学部では、学生がiPodなどで、独自に繰り返し心音の聞き取りを進め、聴診器での診断能力を高めていくカリキュラムが組み込まれているようだ。

    同氏は、すでに第一線で活動する医師に対しても、通勤中にiPodなどで心音の聞き取りを繰り返し行い、日々の診断能力を高めていくことが求められる時代が来ると考えている。

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