XM衛星ラジオでMP3録音サービス、著作権侵害行為として提訴

    湯木進悟  [2007/03/26]

    米音楽出版社協会(NMPA: National Music Publishers' Association)は、有料デジタル衛星ラジオサービスの米XM Satellite Radioが提供している、楽曲の録音およびMP3フォーマットでの保存を可能にする"XM + MP3"サービスは、著作権侵害行為に当たるとして、同社を提訴したことを明らかにした。

    XM + MP3は、ポータブルデザインの「Pioneer Inno」「Samsung Helix」「Samsung NeXus50」などの専用プレイヤーで利用可能なサービスとされており、視聴中の好みの楽曲をワンプッシュで録音し、MP3フォーマットなどで保存して、いつでも自由に再生できるようになるという。同社は「音楽ダウンロードサービスなどを提供しているのではなく、ラジオ放送局としてのサービスを提供しているに過ぎない」と主張して、ラジオの放送番組を自由に録音して楽しめるXM + MP3は、著作権侵害行為などには当たらないとの見解を示してきたようだ。

    XM + MP3の専用プレイヤー「Pioneer Inno」

    XM + MP3の専用プレイヤー「Samsung Helix」

    しかしながら、NMPAは、有料会員制にて、基本的にコマーシャルなしでCDクオリティの高音質の楽曲を録音し、恒久的に保存再生できるようにする同サービスは、AppleのiTunesを始めとする、サブスクリプション制のデジタル音楽ダウンロードサービスに相当すると主張。これまで数カ月に渡り、NMPAはXM Satellite Radioに対し、著作権使用料などの支払いを求めた交渉を続けてきたものの、一向に応じる姿勢を見せなかったことから、今回の提訴に及んだと説明している。

    今月22日(米国時間)にニューヨーク連邦裁判所に提出された訴状によれば、XM + MP3で提供された175曲を超える楽曲リストに対して、1曲につき最高US15万ドルの損害賠償金などを請求。Famous Music、Warner / Chappell、Sony / ATV、EMIといった大手レコード会社を代表する形で、今回の訴訟に踏み切られたとしている。ビートルズの"Let It Be"、セリーヌ・ディオンの"My Heart Will Go On"、マドンナの"Like a Prayer"などの楽曲がリストアップされており、今回の訴状に挙げられた楽曲は、著作権侵害行為のほんの一部分に過ぎないと主張している。

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