「Red Hat Enterprise Linux 5」が正式リリース

    Junya Suzuki  [2007/03/15]

    米Red Hatは3月14日(現地時間)、これまでベータ版の提供が行われてきた「Red Hat Enterprise Linux 5」の正式リリースを発表した。Fedora Core 6をベースにした企業向けリリースの新版では、仮想化(バーチャライゼーション)環境のサポートにXenを採用し、デスクトップ環境のEnterprise Desktopの強化も行われている。Red Hatは同日、プラットフォーム拡大に向け、特定用途をターゲットにしたソリューションパッケージ3種類の提供と導入支援のためのソリューションセンター設立も発表している。

    Red Hat Enterprise Linux 5(RHEL 5)では、通常のEnterprise Linuxに加え、新たに上位版にあたる「Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform」の提供も行われる。Advanced Platformは仮想化環境におけるOSインスタンスの無制限実行が可能なほか、ストレージ仮想化、クラスタ/ストレージ管理機能、アプリケーション/ゲストOSのフェイルオーバー、実行するサーバのCPU数の無限サポートなど、高可用性を売り物にした構成となっている。また仮想化におけるゲストOSを包括的に管理するツールとして「Red Hat Network Satellite」が提供され、「Update」「Management」「Provisioning」「Monitoring」の各種モジュールを組み合わせることで、独立した仮想化OSをまとめて制御下に置くことが可能となる。

    Red Hatではまた、RHEL 5のリリースにあわせ、いくつかのユーザー/パートナー支援策を打ち出している。その1つが「Red Hat Solutions」で、以下のように用途別の標準的なソリューションを定義し、プロフェッショナルサービスやトレーニングを提供する。

    • Red Hat Datacenter Solution
      データセンター向けのソリューションで、Advanced Platform、システム管理、プロビジョニング、高可用性、アイデンティティ管理、コンサルティング/トレーニングサービスなどが提供される。小規模用と大規模用の2種類のバージョンがある。
    • Red Hat Database Availability Solution
      Oracle、Sybase、MySQL、DB2など既存のデータベースを、クラスタリングによる高可用性環境へと対応させるソリューション。競合他社のクラスタリング製品と比べ、20万ドル以上のコスト削減効果をうたっているのが特徴。
    • Red Hat High Performance Computing Solution
      HPC向けのソリューション。ユーザーのネットワークを介して接続された分散サーバの処理能力を集め、HPC特有の技術的課題を解決する。

    このほか、サポートサービスのシンプル化と強化を目的に、「Red Hat Cooperative Resolution Center」が設立される。ここでは、Red Hatやパートナーのソリューションいかんを問わずに、Red Hatとパートナー企業群が共同で専任のサポートスタッフによるユーザー企業の問題解決にあたる。またユーザー企業による実際の導入プロセスを容易することを目的に、「Red Hat Exchange(RHX)」が提供される。RHXは、あらかじめパートナーから提供されるアプリケーション群をまとめた統合型パッケージで、選定、購入、サポートまでの一連の作業をまとめて行える。

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