使用感とパフォーマンスを損なわないNorton 360 - シマンテック木村社長

      [2007/03/06]

    既報の通り、シマンテックは6日、統合セキュリティサービス「ノートン 360」(以下、Norton 360)の販売を開始した。同社は「3月6日で360」(同社)ということで、この日にあわせ記者会見を開催。米国本社の製品担当者と日本のトップが製品の位置づけ、「Norton 360」にかける意気込みを語った。

    ユーザーエクスペリエンスを損なわないNorton 360

    Mark Kanok シニアプロダクトマネージャ

    記者会見にあわせ来日した米Symantec コンシューマ事業部門 シニアプロダクトマネージャのMark Kanok氏は、「様々な製品と技術が市場にあふれ、混乱の状態にあった」と市場の状況を説明する。「(個々の製品をみても)それがマルウェア対策なのか、スパイウェア対策なのか、またはファイアウォールであっても、なぜそれが重要なのか、ユーザーは理解できなかった」と語る。

    そこでNorton 360のような「シンプルでわかりやすいサービスを提供する」ことになったのだという。

    また、デジタルカメラで撮影した画像や、ポータブルプレイヤーで持ち運ぶための音楽データ、仕事で使うドキュメントファイルなどが、ユーザーのPCに保存されるのも一般的になってきた。

    つまり「重要な個人情報やデジタルデータが(PCに)保存されている」(Kanok氏)ということになる。

    こうした文脈を背景に開発されたのがNorton 360だ。

    「UIはユーザーエクスペリエンスを損なわないように」設計された。また、PCビギナー層でも簡単に利用できるように、「技術用語・専門用語をできるだけ排除した。ユーザーが使用しているときに、Norton 360が何をしているかをわかるようにした」とKanok氏は説明する。

    Norton 360
    各項目の下にそれぞれの機能に対応する簡単な説明が並ぶ

    また、マルウェア対策、フィッシング対策のほか、「セキュリティへの新しい取り組み」としてオンライン/ローカルへのバックアップと、PCパフォーマンスの最適化を図るPCチューンナップ機能を搭載したとする。

    セキュリティソフト/サービスには常にパフォーマンスの問題がまとわりつくが、Kanok氏は「綿密なベンチマークテストを実施してきた」と語り、できあがりに自信を見せる。

    パフォーマンスについては「スマート バックグラウンド スケジューラ」の実装が大きな助けとなっている部分もあるだろう。「スクリーンセーバーと同じように、バックグラウンドで動く」機能で、Norton 360がユーザーの入力、CPU使用率、ディスク活動を監視してタスク処理を調整することで、パフォーマンスへの影響を抑制する機能となっている。

    「シマンテックにはセキュリティに関わる様々な技術があるが、それらをバランスよく導入したのがNorton 360。非常に堅牢でありながら、実行が容易なのだ」と結んだ。

    使用感とパフォーマンスを損なわないNorton 360

    木村裕之 代表取締役社長

    シマンテックの木村裕之・代表取締役社長は、「今日のコンピュータは様々な用途に使用されている」と語る。企業におけるITの利活用、そして個人での利用が増加するのに伴い、多くのユーザーがオンラインバンキングやオンラインショッピングを利用している。

    しかし、「金銭や情報を直接狙う攻撃が増え、また(こうした攻撃が)より隠れたかたちで行われており、日々増え続けている」と木村社長は指摘する。そして、こうした攻撃は「個人にとってはもっとも弱いポイント」になるのだという。

    木村社長は、以前同社が実施した調査を引きながら「(調査対象者の)8割近い方がデジタル写真を保存しているが、その半数がバックアップしていない」と語る。その理由は「面倒だから、やり方がわからないから」だ。

    「そんな悩みに応えるのが360」と、「Norton 360」を紹介。「使用感とパフォーマンスを損なわない──それがNorton 360を設計する上で、シマンテックがもっとも注力したところ」と語る。

    木村社長は「次世代セキュリティ構想『Security 2.0』で、顧客のネットに対する信頼を回復すること、より安全で安心なIT社会をつくっていくことが使命」と意気込みをみせる。続けて「明日の、これからの脅威に対応する。日本の顧客にもっと楽しくネットを楽しんでもらえたら」と結んだ。

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