欧米に勝てるゲーム開発とは - シーマン2も披露、メディア芸術祭

 

2月24日から9日間に渡って「第10回文化庁メディア芸術祭」(文化庁、CG-ARTS協会が主催)が開催された。最終日となった3月4日は10周年記念シンポジウムとして、「進化するデジタル技術 拡大するゲーム市場」をテーマに、日本のゲーム業界の現状や、今後の発展のためにクリエーターが取り組むべき課題などについて語られた。司会は浜野保樹氏、パネラーは「シーマン」などで知られる斎藤由多加氏と、「パラッパラッパー」の松浦雅也氏。

左から浜野保樹氏、「シーマン」などで知られる斎藤由多加氏、「パラッパラッパー」の松浦雅也氏

シンポジウムでは、「日本はゲームの中心から外れてきているのではないか。欧米の市場は元気で、新しいチャレンジをどんどんやっていこうという機運がある」(松浦氏)、「昔は自分が作ったタイトルが欧米のおもちゃ屋に並ぶことがあったが、最近はない」(斎藤氏)などの意見が出された。

その原因として、ゲームのコード量が大規模化しており、新たな開発手法が求められる中、日本は未だに昔ながらの精神論で開発に取り組んでいることが挙げられた。「日本は誰も(開発手順をマニュアル化するための)ドキュメントを書かない。欧米はマニュアル化が上手。アメリカはハリウッド映画の手法を用いている」「アメリカでは、試作は6~7人でやって、製品化の段階で一気に100人体制にして、そこからは1カ月で完成させる」(斎藤氏)、「日本も分業すべき」などの意見が出された。

また、今後の日本のゲーム開発のあり方について、「日本はもともと個人で開発することが上手。サイズの小さいカジュアルゲームを個人で作って、ネットワークを利用して配信したらいいと思う」(松浦氏)など、ネットワークへの対応が重要であると強調された。

そのほか、斎藤氏から開発中のPlayStation 2対応ゲーム「シーマン2 北京原人育成キット」(今年の初夏にセガから発売予定)の一部なども公開された。斎藤氏によると、「最近はゲームだけが勝手に進行していくというものが多い。そこで、自分が映画の中に手を入れていじれるインタラクティブムービーにしたかった」ということで、シーマン2は、最初に映画館のシーンから始まり、自分が宇宙の中に手を入れて、塵をかき混ぜ、惑星を作る……というオープニングにしたという。

「自分が映画の中に手を入れていじれるインタラクティブムービーにしたかった」ということで、シーマン2は、最初に映画館のシーンから始まる

宇宙の中に「神の手」を入れて、塵をかき混ぜ、惑星を作る

作った惑星に浮かぶ島に住む1人の北京原人を育成する。コミュニケーションは「神の手」を通して行う

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