英Screen Digestは、PLAYSTATION 3(PS3) / Xbox 360 / Wiiの間で繰り広げられている、次世代ゲーム機の市場シェア争いを展望する最新調査レポート「Next Generation Consoles: Games publishing, hardware analysis and forecasts to 2010」を発表した。
同レポートによれば、全世界のゲームコンソール向けソフトウェア売上高は、2004年に過去最高となるUS129億ドルを記録したものの、次世代ゲーム機の発売を前にした買い控えなどの影響で、2006年にはUS96億ドルまで低下。しかしながら、今後は再び市場の活性化が見込まれ、2009年の世界のゲームソフトウェア売上高はUS139億ドルに達するとされている。
一方、順調な市場成長傾向の影で、ゲームソフトウェアメーカーの厳しいビジネスモデルも指摘される。平均的なゲームソフト開発コストは、PS3が最も高く、1本当たりの平均開発費はUS2,000万ドル、平均開発期間は25カ月に上るという。Xbox 360は、1本のゲームソフト開発に、平均US1,500万ドル、21カ月を要するとされている。一方、Wiiのゲームソフト開発費は、1本当たり平均US1,250万ドル、開発期間も18カ月に抑えられているという。
開発コスト面での問題をクリアするため、同じゲームソフトを複数プラットフォーム向けに同時リリースしたり、ヒット作の続編製作や人気映画のゲーム化を手がけたりする傾向が、メーカーの間で強まっているようだ。こうした対策を講じても、各メーカーともに、次世代ゲーム機で収益を確保できるまで数年を要すると見られている。
同社が今回の調査で注目するのは、ソニーがゲームソフトウェアメーカーとしての地位を強化する姿勢を打ち出した点。PlayStation 2(PS2)の発売時から、同社は自社内でゲームソフト開発に携わる人員を倍増させており、現在は全世界の14拠点で約2,200人が専門的にゲーム開発を進めているという。この開発体制は、ゲームソフトメーカーのうちで、Electronic Arts、Ubisoftに次ぐ世界第3位の規模になるようだ。
レポートでは、こうしたゲームソフト開発などが功を奏して、2010年には次世代ゲーム機の市場争いで、PS3が世界トップシェアを確保すると予測されている。特に日本市場では、PS3の市場シェアは、Xbox 360の約6.5倍、Wiiの約2.5倍に達するとされる。一方、米国市場においては、2010年もXbox 360の市場シェアがPS3を上回り、西欧および南太平洋市場においては、ややPS3の市場シェアがXbox 360を上回るにとどまるなど、PS2で圧倒的な市場シェアを確保した状況とは異なり、かなりの苦戦が予想されている。
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