成長するネット広告市場のトレンド - ポータルからユーザー奪うUサイト

    湯木進悟  [2007/02/27]

    米Piper Jaffrayは、今後のオンライン広告市場の動向などを予測した最新レポート「The User Revolution」の発表を行った。インターネット利用傾向に大きな変化が生じており、今後の広告業界にも影響が及ぶとの考察が示されている。

    同レポートによれば、世界のオンライン広告売上高は、2006~2011年にかけて年率21%増の伸びを続け、2011年にはUS811億ドルの市場規模に達することになる。インターネットは、家庭内でTVに次ぐ主要メディアの地位を確立し、職場で最も影響力のあるメディアに成長していくだろうとされている。

    また、今後数年間で、多くのユーザーが新たなインターネット利用スタイルを受け入れると見られ、オンライン広告市場の有り様は変化していくとの予測も出されている。特に大きな変化は、同社が「Usites」と評する、ブログやSNSなどの、ユーザーが情報を発信するサイトにシェアを奪われて、ポータルサイトの利用が減少の一途をたどる点。コミュニティ、コミュニケーション、エンターテインメントの3分野を楽しめる「Communitainment」(コミュニテインメント)が、今後のインターネットユーザーの人気を集める最大のキーワードに掲げられている。

    また、ポータルサイトよりも検索サイトへ、多くのインターネットユーザーが流れ、その中でもGoogleの優位性が一層強まると予測される。さらに、オンライン動画広告の売上が急増し、TVのCMなどに充てられていた広告費が、インターネット上の動画CMへと大きくシフトしてくると見られている。

    同社上級アナリストのSafa Rashtchy氏は「これまで一般的に受身の姿勢にあった消費者が、自分で積極的に決定を下して、物品を購入するようになってきており、情報やコンテンツの取捨選択に関しても、TV局・出版社・小売業界・広告ネットワークなどの言いなりになるのではなく、自らチョイスを進めるようになっている。とはいえ、ユーザー主導の情報革命は一夜にして成るものではなく、今後数年をかけて徐々に進行していくと考えられる」とコメントした。

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