Adobe、PDFの標準化を目指しフル仕様をAIIMに提出

    Yoichi Yamashita  [2007/01/30]

    米Adobe Systemsは1月29日(米国時間)、国際標準化機構(ISO)からの認定を目指して、同社の「Portable Document Format(PDF) 1.7」のフル仕様をAIIM(Enterprise Content Management Association)に提出する計画を発表した。

    「今回の発表はPDFを"事実上の標準"から"正式な標準"へと進化させる上で欠かせない一歩である」とAdobeのChief Software ArchitectであるKevin Lynch氏。Adobeは1993年にPDF仕様を完成。1995年からISOのプロセスの中で様々な作業部会に参加し、PDFのサブセットの標準化を進めてきた。現在、PDF for Archive (PDF/A)とPDF for Exchange (PDF/X)がISO標準となっているほか、PDF for Engineering (PDF/E) とPDF for Universal Access (PDF/UA)の標準化が進められている。Lynch氏によると、PDF仕様の開放と第3者組織による保全を求める政府や企業の声が年々高まっており、PDFフォーマットの信頼性を高め、より安定したエコシステムを築くためにフル仕様の標準化にふみ切ったという。AIIMへの仕様提出後、AIIM内に合同委員会が設けられ、対処すべき問題の特定と解決策の提案、ISOの共同作業部会に提出するドラフトの作成などが行われる。

    ここ数年の間にドキュメントファイル形式は囲い込みではなく、共通して利用できるオープン化の方向へと進んでいる。たとえばオープン仕様でISO標準のOpenDocument Format(ODF)を採用する政府機関や企業が増える中、Microsoftも2007 Microsoft Officeの標準ファイル形式であるOffice Open XML Formatの国際標準化を進めている。またAdobeにとってはライバルの存在という影響もある。MicrosoftがPDF対抗と目されているXPS(XML Paper Specification)を用意しており、1月30日に発売されたWindows Vistaや2007 Officeによって、同技術がユーザーにより身近な存在になろうとしている。

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