携帯端末向けのバイオメトリクス認証アプリキット

    末岡洋子  [2007/01/11]

    リトアニアのバイオメトリクス技術企業、Neurotechnologijaは10日、小型端末向けに顔認識アプリケーションを作成できるソフトウェア開発キット(SDK)「FaceCell」と、指紋認識技術の最新版「FingerCell 2.0」のSDKを発表した。これらを利用することで、携帯電話などの小型端末向けにバイオメトリクスを利用した認証アプリケーションを作成できるという。

    FaceCellは同社初の顔認識技術アプリケーション開発キットとなる。スピードを特徴とし、最大で毎秒3,000の顔情報のマッチングが可能という。顔情報の検出、テンプレート抽出に要する時間は、端末のプロセッサ速度により異なるが、平均1~2秒とのこと。このほか、カメラを搭載した端末をサポートし、特別にハードウェアを開発することなく利用できる。

    警察などがフィールドで利用する端末のユーザー認証として用いることも可能で、同社では、顔情報を使ったバイオメトリクス認証はPIN入力などの物理的なユーザー認証手段と比較すると、安全かつ実用的としている。

    米Microsoftの「Windows CE」「Windows Mobile」、ARM Linuxをサポート。同SDKはANSI Cで書かれており、バイナリライブラリとソースコードの両方で提供される。

    FingerCellは指紋認証技術の最新版。同社の指紋認証SDK「VeriFinger」をベースに、低電力・小型端末向けに修正したもの。最大で毎秒700の指紋マッチングが可能で、1対1と1対Nの両方の照合をサポートするという。

    最新版では信頼性を強化し、本人ではない人物を誤って受け入れてしまう誤受理率(FAR: False Acceptance Rate)は20~50%も低くなったという。同社では、アクセス管理アプリケーションなどに最適としている。

    FaceCellと同様にMicrosoftの「Windows CE」「Windows Mobile」、ARM Linuxをサポートした。ANSI Cで書かれており、バイナリライブラリ、ソースコード、迅速に開発できるデバイスSDKの3種類で提供される。

    FaceCellとFingerCellは独立したSDKとしても利用できるが、同社によると、2つのアルゴリズムは組み合わせて利用できるよう開発されているという。このため、同一インタフェースなどシームレスな連携により、複数のバイオメトリクス技術を利用したマルチバイオメトリクスアプリケーションを開発できる。また、同社のPC向けの顔認証技術SDK「VeriLook」との統合も可能で、PCが混在する環境でのユーザー認証にも対応するという。

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