Cisco、セキュリティ企業のIronPortを買収

    佐々木康之  [2007/01/05]

    Cisco Systemsは4日(米国時間)、企業向けセキュリティアプライアンスのメーカーであるIronPort Systemsを買収することで合意に達したと発表した。買収金額は約8億3000万ドルであり、現金と株によって支払われる。買収は2007年第3四半期までに完了する予定。買収後、IronPortはCiscoのRichard Palmer氏が率いるセキュリティテクノロジーグループの一部門となる。

    IronPortはHotmailやeGroupsなどの優良企業の技術者によって2000年に設立された企業であり、セキュリティ製品の開発・販売を行っている。メールトラフィックのモニタリングサービス「SenderBase」は世界中のISPや大学、企業からデータを収集し、スパム判別などの対策に役立てるもの。また、独自OSの「AsyncOS」はスタックレス型スレッド処理方式を採用したもので、AsyncOSを搭載したゲートウェイでは1台で10,000以上の同時接続数をサポートできる。

    こうした技術をベースに開発されたのが、メールセキュリティのゲートウェイ製品「IronPort Cシリーズ」であり、大手企業のほか、ISPの多くにも導入されている。SenderBaseの情報を元にメールを評価してフィルタリングを行い、ウイルスやスパムをブロックする。また、2006年にはWebセキュリティの「IronPort Sシリーズ」をリリースした。Cシリーズと同様にAsyncOSを搭載し、独自のWebレピュテーション技術とシグニチャによるフィルタリングによって、スパイウェアやWebベースの攻撃を防ぐ。

    Ciscoのセキュリティテクノロジーグループ副社長・Richard Palmer氏は、IronPort買収の発表にあたって「Ciscoの柔軟なネットワークにIronPortの技術を統合すれば、Ciscoは顧客の高まる要求に応える新しいセキュリティアプリケーションを構築できるだろう」と述べている。

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