VMware、Intel Mac用仮想化ソフト「VMware Fusion for Mac」β版を公開

    佐々木康之  [2006/12/25]

    VMwareは12月21日、Intel Mac用の仮想化ソフト「VMware Fusion for Mac」のパブリックベータテストを開始した。すでに同社のWebサイトでプログラムのダウンロードが可能になっている。利用には氏名や住所、メールアドレスなどの登録を登録し、シリアル番号を取得する必要がある。

    VMwareはホストマシン上に仮想マシン環境を構築するエミュレータ。MacOS上の仮想マシンにWindowsやLinuxなどのOSをインストールできる。Intel MacではMac OS XとWindowsの切り替えを可能にする「BootCamp」が存在するが、VMwareではシステムを再起動することなく、仮想マシンをMac OS上のアプリケーションのひとつとして利用できる。メモリさえ十分にあれば複数の仮想マシンを並行して使用することもできる。

    Intel Mac向けの仮想化ソフトとしては「Parallels Desktop for Mac」がすでに発売されているが、VMwareは1999年に最初のバージョンが登場し、仮想マシン上で多くのOSの稼働実績を持つのが特徴。Windowsのほか、SolarisやNetWare、Linuxの各種ディストリビューションが動作する。また、同社のWebサイト「Virtual Appliance Marketplace」では360種類の仮想マシン環境のイメージファイルが入手できる。仮想マシンの環境は他のVMware製品と互換性があり、VMware WorkstationやVMware Player、VMware Serverの環境をそのまま利用できる。

    VMwareは今年8月に開催されたWWDC(Worldwide Developers Conference)において、Intel Mac版のVMwareを開発中であることを明らかにし、11月には一部テスター向けにベータテストを開始していた。

    今回公開されたベータ版は、デュアルCPU環境や64ビット環境をエミュレートするほか、CD/DVDへの書き込みやUSB2.0のハイスピードモードにも対応している。Mac OS環境と仮想マシンの間でファイルやフォルダをドラッグ&ドロップでコピーすることも可能。先行してベータテストが始まっているWindows版の「VMware Workstation 6」と同等の環境を実現しているが、Windows版が持つスナップショット作成機能はMac OS版では省かれている。また、現時点ではデバッグオプションが有効になっていて動作スピードが遅いほか、設定項目の一部が未完成であり、仮想マシンの環境を細かくカスタマイズすることができない点に注意する必要がある。

    「VMware Fusion for Mac β」上でWindowsインストーラを走らせてみたところ

    Windowsインストールが終了したところ。Intel Mac上でWindowsが動作中

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