Ajax UI/コンカレンシーモデルを導入した"JBoss Seam 1.1"登場

    後藤大地  [2006/12/18]

    JBossは13日(米国時間)、JBoss Seamの最新版となる"JBoss Seam 1.1"を公開した。JBoss SeamはJava EE 5向けに開発されたWebアプリケーションフレームワーク。Ajax、JSF、EJB3、BPM、ワークフロー、ポートレットなどSOA関連技術の統合を実現し、効率の高い開発を支援する。

    JBoss Seamは、アーキテクチャやAPIレベルで複雑さを排除する設計になっている。同フレームワークを使うと、アノテーションPOJO、コンポーネント化されたUIウィジェット、簡素なXMLデータなどを使ったWebアプリケーションを構築できる。1.1で新しく導入された機能にはアプリケーションサーバサポートの追加、Ajaxベースアプリケーション統合の改善などが含まれており、Webアプリケーションの開発をより支援するものになったとされている。

    1.1における主な新機能は次のとおり。

    • 新しいPOJOコンポーネントモデル - EJB3の代替として使うことができるPOJOコンポーネントモデルが実装されたことで、HibernateやApache Tomcatなど現行ではEJB3をサポートしていないJ2EEアプリケーションサーバでも使うことができるようになった。Java Persistence APIに準拠したシステムを構築できる
    • データドリブンアプリケーション向けの新規ツール - Java PersistenceおよびHibernateに関するデータアクセスツールが追加されたことで、データドリブンアプリケーションを開発する際にCRUD操作が簡単に実施できるようになった
    • ICEfacesおよびAjax4jsfの統合 - JSFベースのAjaxソリューションであるICEfacesおよびAjax4jsfを統合することで、UIコンポーネントを使ったリッチクライアントアプリケーション開発を支援
    • アトミックカンバセーションのサポート - Java PersistenceプロバイダとしてHibernateを使っている場合に、アトミックのサーバサイドの永続化対象オブジェクトを更新する機能を追加
    • 新しいコンカレンシーモデル - Ajaxの導入によって非同期通信、並列処理、小規模のリクエストなどが多発されるようになったため、従来のモデルに沿って設計されたシステムではデータベースに対する負荷が高い。1.1で導入された新しいコンカレンシーモデルでは、Ajaxを視野に入れて設計が実施されている

    1つ前のバージョンとなる1.0 GAは6月13日(米国時間)に公開されている。今回公開された1.1はまだβ版という位置付けであり、GA版のリリースはもう少し先になる見通し。

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