ノキアのスマートフォン「E61」が年内に国内発売、SIMロックフリー

ノキア・ジャパンは、Symbian OSをベースにしたS60プラットフォーム搭載のスマートフォン「Nokia E61」を国内でも発売する。発売時期は現時点では未定だが、「クリスマス前までに発売したい」(ノキア エンタープライズソリューション事業部カントリージェネラルマネージャー 森本昌夫氏)としている。価格はオープンプライスで、同社直販サイトでの価格は57,540円。

Nokia E61

E61は、今年6月に国内展開が予告されていたスマートフォンで、幅広のボディの下半分にはQWERTYキーボードを備え、通常のストレート型の携帯電話の使い方に加えて、スマートフォンとしての使い勝手も備えた。

びっしり詰まったキー

本体左側面

下部にはIrDAポート

2.8型1,600万色という大型液晶を搭載

2.8型QVGA液晶に1,500mAhの大容量バッテリ、軽量で丈夫なマグネシウム合金を採用したボディ(アンテナ部以外)と、外出先でのハードな利用にも耐えるよう設計。

E61のターゲットユーザー。基本はビジネスユーザー

本体のキー配置

側面、底面のキー

概要

W-CDMA、GSM850 / 900 / 1800 / 1900MHzに加え、IEEE802.11b/gの無線LAN、Bluetooth、IrDA、USB2.0と豊富なインタフェースを搭載。W-CDMA時の通話時間は5時間、無線LANを利用したVoIP時は4.6時間、待受時間はW-CDMAが456時間、W-CDMA+無線LAN時が288時間。

液晶下部にはQWERTY配列のフルキーボードがあり、さらにその中央には携帯電話のようなテンキーを配置。携帯風の入力からフルキーボードを使った入力まで対応。日本語変換には予測変換機能も搭載する。

ノキアのW-CDMA端末の歴史とビジネス向け端末の経緯。10年前からこうしたソリューションを展開してきた

最大の特徴はE61単体の機能だけでなく、ビジネス向けのソリューションをあわせて用意した点。森本氏は、「(端末の)操作性の良さや使っていておもしろい機能というのは重要だが、それだけでは不十分」と指摘。費用対効果の高さや既存環境との互換性など、「あらゆる企業ユーザーのニーズを満たす」(同)うえに、個人ユーザーが求める性能の高さや操作性の高さ、スタイルの良さをうまく兼ね備えた、という。

企業向けのソリューションとしては、Nokiaが買収したIntellisync、マイクロソフトのExchange Server、RIMのBlackBerry Connect、Good TechnologyのGoodLinkなどに対応。企業システムのプッシュ型Eメールをサポートする。

企業内のネットワークプリンタに無線LANで接続することも可能で、あらかじめHewlett-Packardのプリンタドライバを搭載。Bluetoothや赤外線での印刷も可能で、Eメールに添付されたファイルをそのまま印刷する、ということもできる。

企業内のネットワークプリンタにそのままつなげられる

また、AvayaのVoIPソリューション「Avaya one-X Mobile Edition 4.1」やCisco Systemsの「ユニファイドコミュニケーションシステム」、Nokia標準SIPのサポートにより、無線LANを使ったIP通話が可能で、事業所内の内線としての利用もできる。

さまざまな企業向けプッシュEメールに対応、ユーザー側が選択できる

E61のEメールの使い勝手

そのほか、パワーオンパスワード、128bit AESのデータ暗号化、端末盗難・紛失時の遠隔データ削除フルブラウザ、SSL / VPNといったセキュリティソリューションを搭載。

さらに全世界で開発される豊富なアプリケーション群があり、国内でも会員3万5,000人、PRO会員30社以上を抱える開発サポートコミュニティ「Forum Nokia」がそれを支える。「ビジネスユーザーとそれを支えるITプロフェッショナルのニーズに応えるため」(同事業部モバイルデバイス プロダクトマーケティングマネージャー大塚孝之氏)の製品だとした。

Nokiaが買収したIntellisyncのソリューションも重要な役割を果たす

モバイル端末と企業のアプリケーションを連携させる"モバイルウェア"の領域でもパートナーが重要だという

ノキアでは、モバイル環境でEメールを必要としているビジネスパーソン、小売店店員や保険外交員など、Eメールインフラを整備したいがコンピュータを配置できない職種、モバイルで社内のデータベースにアクセスしたいマーチャンダイザーや製薬会社のMRなどをE61のメインターゲットに据える。

ノキアが来年上半期に注力するソリューション領域。これ以外にもNECや富士通などともソリューション開発で検討を続けているという

サポート体制も、1年間の無償サポートに加え、2年間の有償サポートも用意。有償ではVoIPやメール機能などの詳細なサポートに応じる。価格はサポート時間が週5日・1日12時間で21,000円、24時間365日では23,000円。

サポートの詳細

なお、E61はSIMロックフリーの端末として販売するため、国内で通話するためにはW-CDMAサービスを提供するNTTドコモ、ソフトバンクモバイルのいずれかと契約してSIMカードが必要になる。以前の発表ではソフトバンクモバイルからもE61が登場する可能性が示されていたが、現時点では「(キャリアブランドの製品については)語る立場にない」(森本氏)として明らかにされなかった。

また、別の端末としてE60も発売予定とされていたが、E60のライフサイクルが間もなく終了することから、発売を見合わせることになったそうだ。

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