今後注目の携帯電話市場はBRICs&インドネシア - 新興国で契約者大幅増加

    湯木進悟  [2006/12/05]

    米Gartnerは、今後の世界の通信市場を展望した最新調査レポート「Emerging Markets: Growth Prospects for Telecoms」の発表を行った。主に発展途上国のエマージング(新興)市場における携帯電話ユーザーの急増に支えられ、今後も世界の通信市場は順調に拡大すると予測されている。

    同レポートによれば、2005年末の世界の携帯電話契約者数は約21億7,581万8,000人。そのうち先進諸国の契約者数は約8億1,122万9,000人なのに対して、発展途上諸国の契約者数は約13億6,458万9,000人となっており、エマージング市場の携帯電話ユーザー数が全体の6割を超えたとされる。また、2010年末までに、世界の携帯電話契約者数は15億以上の増加を記録して、約36億8,123万3,800人に達するとの予測が出されており、そのうち発展途上諸国の新規契約者数が全体の8割を超えることになるという。なお、2005年末の世界の固定電話契約回線数は約12億3,264万3,400に上り、引き続き緩やかな成長速度で、2010年末には約13億1,681万4,300に達すると予測されている。

    今回の調査プロジェクトを率いたJouni Forsman氏は「エマージング市場の通信サービスの現状は、普及には程遠いものの、状況の改善を熱烈に望んでいるユーザーが数多く存在するのも事実である。実際、手取り収入に占める通信費の割合で比較するならば、発展途上国における電話の利用者が通信費用に充てている金額は、一人あたりで先進国の5倍を優に上回っている」とコメントした。

    今後数年間で、最も固定電話回線数および携帯電話契約者数が伸びると考えられているのは、中国とインド。さらに、インドネシアにおける大幅な増加も期待できるとしている。この3カ国に、BRICsに含まれるブラジルとロシアを加えた計5カ国が、今後5年間に世界で新たに増加する固定電話回線数および携帯電話契約者数の約半数を占めることになるとの大胆な予測も出されている。

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