Symbian携帯電話の出荷台数が1億台を達成、次のキーワードは新興市場と若者

末岡洋子  [2006/11/20]

英Symbianは16日(現地時間)、携帯電話向けOS「Symbian OS」を搭載した携帯電話の総出荷台数が1億台に到達したことを発表した。現在、同OSを搭載した携帯電話は全部で106機種を数えるという。今後は、新興市場と若者層を新しいターゲットにしていく。

Symbian OSを搭載した最初の携帯電話は、スウェーデンのEricssonが2000年に発表した「Ericsson R380」。以来、6年目での1億台達成となった。Symbianは、OSを開発しメーカーにライセンスするというビジネスモデルをとるが、現在、Symbian OSのライセンシーは10社。この中には、日本の富士通、パナソニックのほか、世界最大手のフィンランドNokia、2位の米Motorola、3位の韓Samsungなど主要携帯電話メーカーが名を連ねている。ネットワーク(セルラー網)にすると、世界250以上のネットワークでSymbian搭載携帯電話が利用されていることになるという。

同社が同日発表した2006年第3四半期(7月ー9月期)の業績結果によると、同期出荷されたSymbian OS搭載携帯電話は1300万台となり、前年同期の52%増となった。2006年第2四半期は1230万台で、出荷台数は前期比ベースでも成長している。2006年通年では、すでに3700万台を出荷したという。Symbian搭載携帯電話の機種数は、前年同期から20機種増加し、106機種に拡大している。

Symbianは、米Microsoftの「Windows Mobile」、Linuxなどとともにスマートフォン市場で競合しており、そのシェアは7割近くといわれている。それでも、携帯電話全体の総出荷台数に占める割合は低く、現在、ハイエンドからミッドレンジ、つまりマス市場への拡大を目指している。

米IDCによると、2005年のスマートフォン出荷台数は5700万台。この数は、2010年には2億5000台に増加すると見込んでいる。全携帯電話に占めるスマートフォンの比率は、2008年に15%に達する見込みという。

Symbianでは、今後のトレンドとして、中国、ブラジルなどの新興市場、若者層の2つを挙げている。新興市場では、現在、スマートフォンは一部の人が購入するハイエンド端末という位置づけだが、ニーズは高まっており、裾野も広がりつつあるという。同社はすでに中国に拠点を築くなど体制を強化している。

成長市場では、これまで欧米ではビジネス向けのイメージが強かったスマートフォンだが、若者層をターゲットとした端末が強化されてきたという。ここでは、音楽など一部の機能に特化した"フィーチャーフォン"のほか、モバイルインターネット環境の整備を受けて、ブログやSNSなどのユーザー側のニーズが後押ししているようだ。

Symbianは1億台達成を記念して、「Symbian Hundred Million Phones:Because of the Code」と題した開発者向けコーディングコンテストを実施する。Symbian C++のコード100行を競うもので、2007年1月7日までに提出する。トップ100に選ばれた人には、Symbian OS搭載携帯電話をはじめ、総額750ポンド(約16万5000円)分の賞品を授与する。

開発者ではない人向けには、「Symbian Hundred Million Phones」クイズを用意、12月16日まで同社のWebサイト経由でクイズに参加できる。

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