4次元に広がる「Google Earth」、歴史的な地図を表示可能に

    Yoichi Yamashita  [2006/11/14]

    米Googleの3D地図ソフト「Google Earth 4」の最新ベータ(ビルド4.0.2416)に、過去の歴史的な地図を表示するレイヤーが追加された。地図を使って過去の世界を散策できる。大げさに言えば、Google Earthの四次元的な展開だ。

    ヒストリカルマップを利用するには「Featured Content」から「Rumsey Historical Maps」を選択する。地球(1790年)、北米(1733年)、米国(1833年)、ルイス&クラーク(1814年)、ニューヨーク(1836年)、サンフランシスコ(1853年)、南米(1787年)、ブエノスアイレス(1892年)、アジア(1710年)、東京(1680年)、中近東(1861年)、ウェールズ(1790年)、ロンドン(1843年)、パリ(1716年)、アフリカ(1787年)、オーストラリア南東部(1844年)などの地図が用意されている。選択後クリックすると、地球儀の上に選択した地図がオーバーレイされた画面に切り替わる。

    1680年頃の江戸と現在の東京

    1680年の江戸地図の拡大表示

    1790年の地図による地球

    1833年北米のEagle Map

    1680年(延宝8年)は、徳川綱吉が江戸幕府第5代征夷大将軍となった年だ。Google Earthに当時の江戸の地図を重ねると、江戸と現在の東京の面積の差を実感できる。1733年の北米地図には、英・仏・スペインによる北米の植民地化が記されている。ルイス&クラークはトーマス・ジェファーソンによって派遣された探検隊だ。地図にはミシシッピから西部に至る北米の水路が記されている。ロンドンでは1850年代半ばからコレラの被害が深刻化したため、上下水道など都市環境が整えられた。1843年のロンドンの地図からは、その直前の様子を知ることができる。このように歴史的な情報が凝縮された地図のほか、米国東部がイーグルの形をした1833年の米国地図のようなユニークな地図もある。

    Google Earthの最新ベータでは、パフォーマンスも向上しているようだ。従来のバージョンに比べて、ズームやレンダリングのスピードが速く、快適に操作できる。たとえば地球上の雲の様子を表示するGlobal Cloud Layerを追加し、上空からズームインした場合、雲の間を通って地上に近づく感覚を味わえる。

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