Firefox、Adobeの高速エンジン"ActionScript VM"を獲得!

    後藤大地  [2006/11/07]

    Mozilla Foundationは7日(米国時間)、Adobe Systems(以降、Adobe)がMozilla Foundationに対してActionScript Virtual Machine(以降、AVM)のソースコードを寄贈することを発表した。Mozillaはこの寄贈を受け、「Tamarin」と名付けたプロジェクトを通じて開発を推進していくとしている。

    ActionScriptはAdobeが同社の製品であるFlashにおいて採用しているスクリプト言語。それまでFlashに対して提供されてきたスクリプト言語は、Flash 5からは「ActionScript」という名称に変更された。ActionScriptは順次改定され、Flashの最新版であるFlash 9にはActionScript 3.0が採用されている。

    Flash Player 9では、ActionScriptの実行環境であるAVMが新たに開発されている。ActionScriptはSWFに書き出される段階でバイトコードに変換されるが、このバイトコードを解釈して実行するアプリケーションがAVMだ。Adobeが開発した最新のAVM2の動作は、デバッグ機能の充実やJIT機能を搭載した高速な実行速度の実現など、Flash 9の目玉機能のひとつだとされている。

    今回Adobeから寄贈される同成果物は、Firefoxの次世代JavaScriptコアエンジンである「SpiderMonkey」において採用される見通し。これによってFirefoxからFlash Playerの操作などがより向上するとみられる。

    「Tamarin」では最終的にECMAScript Edition 4の最終版を実装する形で「SpiderMonkey」に採用する予定。ECMAScriptはJavaScript、ActionScript、JScriptなどのスクリプト言語のベースとなっている標準技術でもあり、Adobeからの同成果物の寄贈はFirefoxにおけるJavaScriptの実行改善にも寄与すると見られる。

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