PeopleSoft創業者、新会社「Workday」でオンデマンドERP市場に参入

    Junya Suzuki  [2006/11/07]

    旧PeopleSoftの創業者Dave Duffield氏。Workdayの創業者兼CEOとして新しいスタートを切った

    「ビジネスの成功者が次の新しいビジネスの芽を育てる」という循環がうまく機能する場所、それがシリコンバレーだが、ここにまた新しいビジネスの芽が誕生しようとしている。ERP(Enterprise Resource Planning)というビジネスアプリケーションの世界で大手の一角として一時代を築いた米PeopleSoftの創業者が、今度はSaaS(Software as a Service)の名称で呼ばれるオンデマンドERPの世界で新しいビジネスをスタートさせた。Dave Duffield氏の新会社「Workday」は11月6日(現地時間)、同社初のオンデマンドERP「Workday Enterprise Business Services」を発表し、その最初のアプリケーションスイート製品としてヒューマンリソースマネジメント(HRM:人事管理)ソリューションの「Workday Human Capital Management」の提供開始を報告した。

    PeopleSoftは米Oracleによる1年半あまりの敵対的買収戦略の末に、2004年12月に買収された。買収を機会にPeopleSoftの経営を離れたDuffield氏は翌2005年春にWorkdayを設立、そこから1年半あまりをかけて静かに新サービスの立ち上げ準備を進めていた。最初のERPスイートがHRMとなったのは、HRMを主力製品として成長を続けてきたPeopleSoftを長年率いてきたDuffield氏らしい選択だが、今回の新製品は従来の実アプリケーションベースのERP製品とは異なり、インターネット経由でアプリケーションを提供するオンデマンドERMである。素早く低コストでのシステム立ち上げが可能で、アップデートの容易なオンデマンドサービスの世界は、近年になり急成長を遂げつつある。同分野ではオンデマンドCRMを主力製品とするSalesforce.comを筆頭に、SAP、Oracle、Microsoftといったビジネスアプリケーションベンダーが次々と参入を果たしている。今回Workdayは、新サービスの発表をもってこれら先行者を追いかけることになる。

    Workdayによれば、Human Capital Managementに続いて「Workday Financial Management」「Workday Resource Management」「Workday Revenue Management」といったERPスイートを2007年内に次々とリリースする計画だという。すべての製品はEnterprise Business Servicesの共通フレームワークに則っており、1つのサービスとして提供される。また早期導入ユーザーとして医療関連の米BiositeとIT関連の米KANA Softwareの2社の名前が挙げられているほか、戦略パートナーとしてMicrosoft、Accenture、ADP、Cape Clearの4社が挙げられている。

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