Siemens中国研究院、2010年までに8000万ユーロ投入へ

    西山楓  [2006/11/01]

    Siemens中国研究院(CT)は、2010年までに8,000万ユーロを投入し、北京と上海にそれぞれ研究院を設立すると発表した。Siemens中国研究院は今後Siemens米国研究院と並び、同社にとり、本国ドイツ以外ではもっとも重要な二大研究基地として位置付けられることになる。中国政府関係者、業界有力研究機関及び関係先から200名あまりの出席を得、北京でこのほど開催されたSiemens中国研究院設立式典ならびに中国の大トレンドと自主革新フォーラムの席上で明らかにされた。

    Siemens中国研究院は、とくにSiemensが注力するエネルギーと環境、自動化、医療、各種インフラ設備関係などの分野で独創性溢れる先端技術を開発することを設立の趣旨としている。

    Siemens中国研究院の初代院長に就任した徐亜丁博士は、「我々は既に中国の技術研究機関と研究開発面で緊密な協力関係を持っており、開発の力点を中国というエマージング市場におくだけでなく、世界市場においても充分成功をおさめられるSMART(シンプル、かつメンテナンスしやすく、低価額でありながら信頼性に富み、まったく新たな)技術に置く」と語った。もちろん、新技術の実用化、商用化にも力点を置いていく。

    現在既に、Siemens中国研究院は200名の研究スタッフを擁している。Siemens中国研究院はSiemensのアジア太平洋地区及び発展途上国における最大の研究基地である。「Siemens中国研究院は、向こう3年から5年の間に、研究規模拡大や開発能力引き上げをめざし8,000万ユーロを投入、2008年までに、更に100名の研究スタッフを追加採用する」と徐博士は言う。

    ところでSiemensは、今回のフォーラムにおいて、中国の発展トレンドに関する最新の予測結果「未来への窓口 - 中国2020遠景」を初めて発表した。「今日の世界」をもとに未来を展望したり、あるいはまた「未来の世界」からの視点で、系統的な社会経済分析、市場分析、消費傾向分析をおこなう。さらに科学技術トレンドに関する骨太の考察を展開、自らの業務分野と結び付けた「未来中国」の輪郭を描き、巨大な発展可能性のある中国で革新技術を開発し、都市化や高齢化が中国の未来発展にもたらす幾多のチャレンジや、プレッシャーに対処しようと呼びかけている。

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