毎日コミュニケーションズは、東京地図出版との間で株式譲渡契約を締結し、子会社化を完了した。「ミリオン」ブランドをはじめとする豊富な地図関連コンテンツを継承することで、MYCOMグループの既存事業拡大および新規事業・隣接事業への参入をより推進していく構えだ。
東京地図出版は1957年創業、道路地図や都市市街地図をはじめとする各種地図の制作・販売を事業の中核としてきた出版社。同社を代表するブランド「ミリオン道路地図」は正確かつ視認性にすぐれていることから、ドライバーなど利用者からの評価が高い。近年ではコンピュータマッピングシステムを取り入れた地図製作技術を導入することで、デジタル地図データの充実を図った。現在は電子地図の販売など、関連するデジタルコンテンツ事業も広く展開している。
毎日コミュニケーションズは今回の株式取得を、同社がITに特化した出版社から総合出版企業グループへと拡大していくための布石、と位置づけている。また、同社のもう1つの事業の柱である人材総合サービス分野でも、東京地図出版の地図データを専門性の高いコンテンツとして幅広く利用していく予定だ。
30日に行われた東京地図出版の臨時株主総会後、同社の代表取締役には小笠原俊幸・毎日ビジネスサポート取締役が新しく就任した。「(東京地図出版が築いてきた)地図というリソースの多面的展開・知的財産の有効利用をMYCOMグループ全体で図っていきたい。今回の子会社化ですぐに考えられるリレーションは、人材事業の就職情報事業部をはじめ、キャリアナビなどで企業地図データを利用していくことなどが挙げられる。それ以外は今後の展開を期待していてほしい」。
道路地図として「ミリオン」を愛用するドライバーは多い。「東京地図出版がMYCOMグループの一員となったことで、同社の経営基盤が安定したといえる。読者は商品アイテムの多様化やデジタル化の促進など、地図コンテンツを中心にしたラインナップの充実を期待できるだろう」(小笠原氏)
今回の東京地図出版の株式取得・子会社化は毎日コミュニケーションズとして初のM&A案件、初の完全別会社の買収になる。「これからまったく別カルチャーの会社を運営していくわけで、この企業(東京地図出版)がより成長し成功するかどうか、MYCOMグループの実力が試されることになる。ぜひグループ全体で盛り立て必ず企業拡大を図りたい」(小笠原氏)
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