JavaからAjaxアプリを生成 - Google Web Toolkit 1.2 RC1、OS X対応も

    後藤大地  [2006/11/01]

    Googleは10月31日(米国時間)、Google Web Toolkitの最新版となるGoogle Web Toolkit(以降、GWT) 1.2 RC1を公開した。GWTはAjaxアプリケーションをJavaで開発するためのソフトウェア開発フレームワーク。GWTを活用するとJavaを使ってGoogle MapsやGmailのようなアプリケーションを開発することができる。

    同プロダクトは正式版を目指したテストフェーズとしてのリリースで、ユーザからのフィードバックを受け指摘される重要な問題を解決したうえで1.2正式版を公開するとしている。1.2正式版のリリースは数週間後以内に実施される見通し。

    1.2 RC1における主な変更点は次のとおり。

    • Mac OS Xサポートに追加 - Java仮想マシンへのホックがネイティブコードで実装されているため、これまでGWTはWindows XP/2000、Linux (GTK+ 2.2.1以上)というプラットフォームだけサポートされてきたが、新しいサポートプラットフォームにMac OS Xが追加された (ビルド程度であればJavaをサポートしているほかのプラットフォームでも動作する)
    • ホストモードの起動時間の改善 - GWTアプリケーションデバック性の向上
    • JavaScript XMLHttpRequestオブジェクトを使うよりも簡単に機能を実現するための新しいHTTPリクエストモジュールの開発
    • ツリーウィジェットの改善

    GWTはAjaxアプリケーション開発につきもののWebブラウザの非互換性や動作の非互換性の調整に多くの時間を費やすことをやめ、迅速な開発を実現することを目指したもの。Javaでフロントエンドを開発し、GWTコンパイラを使ってJavaScriptとHTMLを生成して利用する形態をとる。JavaプログラミングのスキルのままAjax Webアプリケーションシステムの開発を実現できる点が特徴的。

    "Ajaxian.com 2006 Survey Results"調査結果によるとAjaxフレームワークとしてのGWTは3%と少数派。Google内部においてもまだ成果物が採用されたプロジェクトは少ない。しかし、今後Google内でGWTを採用したプロジェクトが増えるのは時間の問題ではないかと、同開発関係者はみている。

    図.1 Google Web Toolkitデモンストレーション – ポップアップウィジェット

    図.2 テーブルの動的な生成

    図.3 メールユーザエージェントの開発例

    図.4 国際化機能を使った表示

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